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木 村 屋

鶴岡工業高等専門学校
機械工学科5年 正野 明広

 自分が鶴岡にやってきて4年半の歳月が過ぎました。新しい土地に来たわけですから、もちろんその土地の銘菓をいろいろと食べました。まあ、いろいろと言っても鶴岡では、木村屋というお菓子屋しか知らないのです。もしかしたら、銘菓と言われるものを販売しているのは、木村屋だけかも知れません。ということで、自分が今まで食べて美味しいと思った木村屋のお菓子を、いくつか紹介しましょう。
 山形県内、もしくは近県で知っている人がいると思いますが、一番有名な古鏡を紹介しましょう。古鏡とは読んで字のごとく、古い鏡を形どったお菓子です。素材はつぶつぶのあんこが主体になっています。そして、中には心わずかの餅が入っていて、つぶつぶあんこの周りには甘い砂糖が散りばめられています。餅が心わずかと表現した理由は、古鏡と言われるお菓子は直径が約6〜8cmぐらいで厚さは5〜7mmぐらいに対して、餅が2cm×2cmの正方形ぐらいしかないからです。鶴岡の木村屋であるのだったら、もう少しぐらい餅を大きくしても良いのではないかと思います。肝心なことを忘れていましたが、味の方は銘菓と言うぐらいですから美味しいと思うでしょう、ところが美味しいことは美味しいのですが、何と言ってもこれがめちゃくちゃ甘いのです。甘い者が大好きでたまらないという人には、もってこいのお菓子だと思います。
 続いて、ごま福と言う名のお菓子を紹介しましょう。このお菓子は、直径が約3cmぐらいの小さなかわいいお菓子です。ちょっと硬めの餅の中にほんのりと甘しょぱいごまだれが入っているのです。このお菓子は購入時には冷凍されていて、普通の室温で2時間ぐらい解凍しなければなりません。更に、このお菓子の弱点として、解凍するとごまだれがどろどろになってしまうので、一口で食べないとごまだれが流れだし洋服を汚してしまうということです。このことは、ごま福のパッケージに表示されているのですが、この表示が小さくて見えにくいのです。皆さんがごま福を食べる機会がありましたら、このことにはくれぐれも気を付けましょう。もし自分の嫌いな人にごま福を食べられそうになったら、「中に何が入っている?。」と白々しく聞いてごまだれで酷い目に会わせてもいいでしょう。弱点を述べてしまったので、フォローする形で長所も述べておきましょう。それは、前にもちょっとだけ書きましたが、購入時には冷凍されているため保存能力が良く日持ちが長いみたいなので、おみやげにするのはとても良いのではないでしょうか。そして、渡す時には洋服を汚さないようにと一言付け加えれば最高だと思います。自分としては、ごま福は結構美味しいと思うし、これからのヒット商品ではないかと思います。
 次の商品は今までのお菓子とは違っています。違うことはあんこを使ったお菓子ではないということです。名前はマロンと言います。頭の良い人は栗のお菓子だと思われたでしょう。そのとうり、栗のお菓子です。でも、栗の形がそのまま入っているわけではありません。どういうお菓子がと言うと、パイ生地の中に栗をすり潰したものが入っているのです。このお菓子は、普通のコンビニエンスストアで売っている類似品と味に変わりはありません。だから、力を入れて紹介する気がしないので一言だけにしたいと思います。味は悪くはないので、一回ぐらいは試してみてはいかがでしょうか。
 最後に今年の春にデビューした、潮音堂というお菓子を紹介しましょう。このお菓子の名前は、パンフレットをよく読んだわけではないのですが中国に関係している言葉だそうです。形状としては、直方体で長さが約15cm,高さは約4cm,幅は約4cm位です。また高さの下半分約2cm位はつぶつぶのあんこで、上半分約2cm位は緑色のウグイスあんになっています。潮音堂は古鏡よりも甘さひかえめのお菓子です。そして、食べやすいように5等分に始めからカットされているのです。今までの3つのお菓子の弱点を克服したお菓子のように思えます。潮音堂はごま福に続くヒット商品になるのではないかと、今ひそかに思っています。ただ、見た目が小さいので第一印象が良くないと思います。なぜなら、近頃のオバタリアンは箱の大きさにもうるさいからです。でもオススメのお菓子であることには違いありません。
 4つの商品を紹介しましたが、それぞれ独自のいい味を持っているので、鶴岡に寄ることがあり、おみやげを探すのであれば今回のことを参考にしていただければ自分はしあわせです。鶴岡みやげは、木村屋でどうぞ。


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