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ホンダエコノパワー ’94

八戸工業高等専門学校
機械工学叶4年 奥島 孝一

 私たち八戸高専自動車工学部は、「ホンダ・エコノパワー燃費競技全国大会」に昨年に引き続き二度目の参加を果たしました。昨年は初出場ということもあり、他のチームのレベルの高さにただただ感心させられるばかりでした。カウル、フレーム、エンジンなどのノウハウがなかったのです。しかし、完走するという当初の目的は達成できたから、部員全員、顧問の先生ともども喜んだものでした。
 そして、5年生の先輩方が抜けてしまい3年生(私たち)が中心となって活動しなくてはいけなくなりました。−私たちで果たしてマシーンがつくれるか?−という不安を抱きつつ、’94年度マシーンの制作が始まりました。先ず、新マシーンはどのようなものにするか、これを決めなくてはいけません。大会で見てきたことを参考にして次のことを決めました。
   @ ホイールベースを短くする。
   A フレーム(ステンレス)を1ランク細くする。
   B エンジンの余分な肉を取り除く
   C カウルの前面投影面積を減らす。
   D カウルをもっと上手に作る。
 これらの五点を改善して、マシーンの軽量化、抵抗の軽減を行おうと言うのです。@はマシーン全体の短縮化をねらったものです。大会会場で、私たちほど大きなマシーンはありませんでした。A、Bは直接軽量化をねらったもの。Cは空気抵抗の軽減もさることながら、FRP製のカウルの重量も馬鹿にできないものでこれも軽量化をかねています。Dこれは大会会場で他のマシーンとの技術の差から「俺達もあんなカウルを作るぞ」という熱意を持ったからという訳もあるがやはり表面をきれいに仕上げるということは大事だし、上、下カウルの接合部分などの問題もありますから。
 改善方針も決まり、いざ設計と相成ったわけです。しかしながらやはり3年生が中心と言うこともあり(4年生も新たに入部したが、ノウハウがない)、なかなか進まない。人数が集まると談笑して、これまたなかなか進まない。冬の作業場は寒い(何せ火気厳禁)、するとエンジンの改良もなかなか進まない。カウルにいたってはRがたくさんある3次元の設計となるので、頭がパニシク。などの理由で進行状況は非常に悪かったのです。そこで顧問の先生に尻をたたかれ、たたかれやっとの事で新マシーンは完成しました。まさにぎりぎりの完成です。
 さて、やっと大会となりました。出発前日は台風のことが気になり、大会延期となったらどうしようと心配していましたが、何とか開催。しかしほっとしたのもつかの間、公式記録会の日はバケツをひっくり返したような雨。ろくに練習をしていない私たちにとっては走らざるを得ません。雨の合間を見てスタート、がしかし2周してゴールのはずだったのが一周と少しでエンジンストップ!ピットに帰って原因を探したのですがよく分かりません。アクセルを開けるとエンジンが止まってしまうのです。結局原因の分からないまま直せないまま本選の日、天気は快晴、、時間ぎりぎりまでねばってはみましたがダメで、だましだまし走ることとなりました.
 スタートのフラッグが振られ、緊張のスタート。何とか動きはしたものの、みんな不安な表情でした。一周目、最終コーナーを立ち上がってくるマシーンの中から私たちのマシーンを見つけると、少し肩のカが抜けるような気がしました。それから、二周、三周と周回数を重ね、とうとう完走してしまいました。全員がドライバーの健闘をたたえました。何せ、調整もろくにできていないマシーンでここまでやったのですから。さて、結果は言うまでもなく散々たるもので、昨年の記録を60kmばかり上回るだけの約270km/lというものでした。
 以上のことからおわかりと思いますが私たちは十分反省しています。顧問の先生、OBの方々、その他応援して下さった方々ごめんなさい。今年度の反省をふまえて来年度へ向けて活動を開始しています。来年こそは胸を張って出場できるようにと。最後に、我が自動車工学部は本格的な活動が始まって間もない部活です。ですから、今が大事な時期であるということを部員各々が自覚して活動していければ、きっと良い結果がでてくると思います。


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