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卒業研究

宮城工業高等専門学校
機械工学科5年  早坂 貴志

 入学してから4年、卒業研究という今迄経験したことのないことが、始りました。初めは、[研究]ということなので、どういうことをするのかすごく不安でした。しかし卒研が始まってみると、だんだん自分の研究に、興味が湧いて来ました。今では卒研が楽しいくらいです.。
 我が宮城高専の[卒業研究]はスローぺースで始まりました。私は、こんなにゆっくりで研究発表まで間に合うのかと思っていました。しかし、それは違っていたのです。力を温存していたのです。現在では、猛烈な勢いで卒研に、みんな没頭しています。あの前までの気楽な雰囲気がどこにいったのかと思うくらいです。一言でいうと、宮城高専の卒研は追込み型だといえるでしょう。その中でもそれぞれの研究室に特徴があります。例えば、授業が終るとすぐに卒研を始める研究室や、授業が終ってゆっくり休んでから夜遅く迄卒研をする研究室と、それぞれ卒研の雰囲気が研究室によりてんでばらばらなのです。
 私が所属する宮城高専機械工学科計測工学研究室では、庄司彰教授の指導のもとに日々研究に努力を重ねています。研究は、主にプラスチック歯車とプラスチックの開発、計測について研究しています。私は、[プラスチックの収縮を利用したマイクロギヤ]について研究しています。そしてこの研究で、私には、夢があります。もしこのマイクロギヤが成功すれば、まず医療関係で利用してほしいのです。マイクロギヤで製作したギヤホンプは、血液を血液のつまった所や流れの悪い所に流し込み、血液の流れをよくすることができる思います。またマイクロギヤで、最小の車ができたら面白いだろうと思っています。マイクロギヤが完成すれば、現在の機器がもっと小さくなり、便利な社会が来るでしょう。
 最後に、私は機械工学を勉強してきてよかったと思っています。機械工学からは、いろいろ学べることがあるからです。そして早くマイクロギヤが実現する日を夢見て、研究によりいっそう力を注ぎたいと思っています。


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