目次へ戻る   前のページ   次のページ


東北学生会研修会に参加して

秋田工業高等専門学校
機械工学科5年 大場 幸夫

 この度,本校から僕を含め3名で日本機械学会東北学生会の学生員の交流会に参加させていただき,普段の生活の中にないことを見たり知ったりする機会を与えてもらいました。僕たちは,開催地である仙台まで乗用車での移動だったため,予定通りの行動ができず大変だったことを覚えています。その第一として,僕を迎えにくるはずの車の所有者(=運転者)が1時間半ほど遅れて来たこと。次に,僕たちにとっては初めて車で入る仙台の町中。高速道路を使わず一般国道を走ってきたため,仙台市内の地理に疎く,さらに追いうちをかけるような暑さ。この二重苦に悩まされながら,やっとの思いで集合場所である東北大学工学部にたどり着き,出発となりました。
 研修会の主な内容は,企業の見学と学生員相互の交流・親睦を深めること。
 企業見学は,仙台郊外にある東北セミコンダクタを訪問しました。2班に分かれての見学でさまざまな説明をしていただきましたが,僕には難しすぎて何が何のことだかさっぱり分からず,たまに理解できることがあると何となく安堵できる状態でした。したがって,見学を終えてからの質疑応答に関しても,当然のことながら聞きたいことが何も浮かんできませんでした。一緒に見学したのがほとんど大学生の人達だったので,少なくとも”僕たちよりは理解しているんだろうな”などと考え,自分たちには少し難しかったことをとても残念に思いました。見学を終えてからは宿舎に移動。この度の研修会の目玉とも思える親睦会が夕食をかねて開催されました。ここでは,僕たち高専生にとって話題が新鮮であり,様々な話を聞くことができました。特に,その場の自己紹介では「マスター」や「修士」などの言葉に多少圧倒されたところもありましたが,皆さん話が上手で楽しく聞かせていただきました。
 今回の研修会を通じて,全然面識のない人達との交流の場を持っ機会を与えていただき,とてもありがたいことだと感じました。普段,近くにいる人以外触れ合うことがなかった僕にとって,見ず知らずの人達の考え方に触れることができ,自分自身とても有意義な時間を過ごすことができました。
 終わりに,この企画を担当された東北大学工学部の渡邊先生はじめ教職員ならびに学生の皆様に心からお礼申し上げます。


目次へ戻る   前のページ   次のページ