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背筋ピーンと 背広ビシッと

宮城工業高等専門学校5年
        矢口安武

 機械学会学生員として、初めて活動したなあと実感できたのは、6月頃の幹事校会である。確か学校のテストの一週間くらい前であり、また、今年度は宮城高専が委員長校なので、幹事校会の日の前数日間もなにがしかの準備があり(おまけに私はその日に議長をやる事になっていた。)、非常に忙がしく、慌ただしく、憂鬱度数はMAXで、髪の毛が抜けるような思いだったと記憶している。さらにそれに拍車を掛けたのは、うちの学校の顧問教官の「スーツを着てこい。」の言葉であった。
 もともとわたしは進学に有利だということを聞いて機械学会に入ったので、(←こんなこと書いていいのか?)学会員として何かするというのは好きではなかった。(でも今は積極的にやってますよ、たぶん…。)私は、機械学会の会議や会合というのは(例え学生会員といえども)、全員背広で出席し、椅子に座るときは背筋をビーンと伸ばして座り、終始威厳に満ち溢れた会である、というものであると想像していた。平たくいえば、お堅い連中ばかりのお堅い集まりだ、ということだ。
 そんな訳で、「スーツを着てこい。」の言葉は、私には上記の想像を確信させる言葉となり、頭がパーでそういう席にはあまり近づきたくないと思っているわたしの憂鬱度数はMAXを越え、臨界憂鬱領域に達した。
 しかし、当日はそのイメージが崩れた。幹事校会に出席された方々は、ことごとく明朗気さくな方はかりだったからだ。
 その時から、学会に対するイメージが少しずつ変わってきた。私はその後学会に関する集まりにいくつか参加し、「背筋ビーンと、背広ピシッと」などというお堅いものではなく、リラックスしたものであるとわかってきたからで、いまでは憂鬱度数は0になった。いや、0に近くなった。0に近くなったはずである。0に近いであろう。
 なにはともあれ、これからの機械学会の活動はリラックスして臨めそうである。
◎お詫び あまりにリラックスし過ぎて、8月10日〜11日に開催された東北学生会研修会で、茂庭荘にて酒に飲まれて記憶を無くしました。一人で盛り上がって、(私は面白いと思っていますが、皆さんにとっては)つまらないダシャレをいい続けだということを後で聞きました。迷惑を掛けた方々申し訳ありませんでした。私は普段はクールでかっこいいのですが酒により人格が変わってしまう事があるのです。
◎謝辞 8月11日に重度の二日酔いを患い、茂庭荘の布団にD=10cmの円錐形吐寫物をつくった私を介抱してくれた、菅原君、鈴木君、松田君、どうもありがとう。


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