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CADと私

宮城工業高等専門学校 機械工学科5年
             菅原 栄治

 私が在籍する宮城工業高等専門学校には、他の高専に比べ少しだけ進んだ設備が入っています。それは、CADと呼ばれるものです。その証拠に、私が在籍する機械工学科の学生が、他の高専との違いを聞かれたら、うちの学生は、『CAD』と答える事でしょう、もし嘘だと思うならばうちの学生に会った時にその学生に尋ねて見て下さい。もしも、あなたの尋ねたその人がそう答えなかったならば、それは、本校、機械工学科の学生ではありません。それ程までにこのCADは、高専の中では珍しいものなのです。そこで、この紙面をかりて本校のCADについての説明、自慢をしたいと思います。
 このCADと言うのは、簡単に言ってしまえば図面を描く為の道具であります。しかし、これが一度使ったら手がきなどもう面倒くさくてやってられないという代物で、たとえば、平行線を一本描くにしてもボタン一つで、はたまた、円、十字線などもボタン一つで引けてしまうし、もちろん、その線の間隔や太さもミリ単位で描けるのです。それに、描いた、図形の重心や、断面二次モーメント、面積等も求められるという優れものなのです。この、後者の方の機能は、設計を行なううえで非常に便利な機能となり製図だけではなく、設計の段階より用いる事ができるのです。また、このCADというものは、当然の事ながら手描きの時のように用紙が汚れてしまうと言う事がないのです、わたしの学校では、低学年(3年迄)は製図を手で描き、高学年からは、CADを用いて製図を描きます。私は、手描きで製図をかくと紙を汚さない様にと注意して描いてはいるのですが、どうも紙が汚れてしまうのです、この紙が汚れるというのは、いくら製図を正確に描いても何となく見た目が悪くなってしまい、図面を読む人にとっても、読み辛いものとしてしまいます。そんな、私にとって、用紙が汚れないCADによる製図との出会いは夢の様なものでした。余計な事を気にする必要がなく図面を描く事にだけ集中すれば良いのですから、ただでさえCADによる製図で能率が上がるのに、私は、それにも増して能率が上がったと言う事は言うまでもありません。あとCADでは、後から自由に描いたものを移動する事ができるのでレイアウトなども自由に変更でき、図面を描いた後にコンパクトにまとめる事もできるのでそう言った面でもCADはすばらしいと思います。他にも沢山すばらしい面はあるのですが、今回はこれ位にしておきます。
 まとまりのない内容になってしまいましたが、私が言いたかった事は、CADは、非常に便利なものと言う事です。いつか会う機会がありましたらどうぞ気軽に声をかけて下さい。それでは、今回は、これで終りにしておきます。どうぞお体に気を付けてください。


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