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私の目から見た機械工学科

福島工業高等専門学校
機械工学科 3年 荒川 愛

 ”機械科に入ってたいへんじゃないか”と、入学当初によく周りの人に聞かれたことがありました。これには”女の子だから”という意味が含まれていることが大部分でした。実際に一年の頃、専門科目はほとんどなく、授業内容自体は普通高校と変わりがなかったので、特にどうといったことはありませんでした。
 ただ一つ確かに機械科に入ったんだと実感したことは、工作実習です。工場で機械を使って何かを作る。今思うと私はこれがやりたくて機械科にはいったような気もします。鋳造で鋳込み作業の時、重すぎて大きい製品に鋳込むことが出来なかったり、旋盤に重い工作物を取り付けられず、毎回男子に手伝ってもらったりすると、”女子にとって機械科は向いていないのかな”と、思ったりすることもありました。しかし、製品が完成した時、私でも出来るんだとうれしくなります。今は、やっぱり機械科に入学して良かったと思っています。


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