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ロボットコンテスト94’

秋田工業高等専門学校 機械工学科
   4年 キエック イエー シェン

 ロボットというと一つの機械が、人間の操作下あるいはコンピュータの命令で動いたり,働いたりするものである。現在では,ロボットが自動車工業,研究界,重工業などでとても重要な役割として存在しています。また,我々の日常生活にとっても必需品であるともいえます。
 去年,全国の高等専門学校が手作りロボットの性能を競う「アイデア対決 ロボットコンテスト94’」に、秋田高専機械工学科チームの一人として全国大会に出場しました。ロボット工学あるいは制御工学の最も基本といえるこのコンテストで、技術賞を受賞しました。全国63校,123チーム参加した中での受賞は私をはじめみんなが喜びに沸きました。毎日,放課後の時間を利用して一つ一つ小さな部品から作りはじめ,それらを組み立ててのロボットです。先生たちからいろいろ教わりながら,自分なりに最後まで力を出してがんぱりました。このようなすぱらしい結果でとても満足しています。
 全国大会の東北地区予選は,仙台市で行いました。私は、はじめて仙台市を見ました。バスからみて,きれいな都市,道もたいへん清潔にしているのでとても気に入りました。試合は,予想したようにはうまくいかなくて1回戦で負けてしまいました。しかし,審査員の先生方に「アイデア賞」をいただき,さらに全国大会にも出場できると発表され,みんなびっくりしたり喜んだりでたいへんでした。ひとつ残念だったのは,秋田に戻るまでずっと時間がなかったので,他台市内を観光できなかったことです。
 全国大会は,11月に東京の国技館で行われましたが,国技館はとても立派で,はじめてみた私は吸い込まれそうになりました。一番関心したのは,お相撲さんたちの写真が国技館の天井の回りに掛けられていていたこと,さらに高い天井、広い観客席の中にたって自分がとても小さいと感じました。競技は,全国8地区からそれぞれ3チーム選ばれたロボットが参加して開催されました。私たちのロボットは,期待どおりに勝ち進みベスト8に入ることができました。そして,審査員の選ぶ「技術賞」に輝き,その喜びは忘れられられないものになりました。
 私は,ロボットの製作チームの一員として感じたことは,日本人の働き方の真剣な態度に感心しました。特に,大会前の2〜3週間は連日午前2時3時まで作業を続けていましたが,そのあいだ学生はもちろん指導してくれた先生達ともいろいろ話したり,遊んだりとても勉強になりました。また,日本人の働き方とか作業の手順が良く理解でき,たいへん良い経験をしました。今年の大会ももうすぐです。もう一度国技館に行って去年よりもっといい成績を獲得するため,必ず東北地区予選で全国大会のための一枚の切符を手にいれたいと,現在みんなでがんばっています。


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