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留学目的と学習状況

岩手大学工学部
機械工学科4年 郭 武勇

 私は台湾からの私費留学生です。最近、勉学とアルバイトの両立が徐々に大変だと感じてきました。私は留学生としては日本語は下手な方ではありませんが、それでも、学生生活において戸惑うことがしばしばあります。
 現在の履修状況はよいとはいえませんが、周りの人と比べても比較的取得している方だと思っています。しかし、語学力を必要するもの、特に日本語の理解を十分に必要とする科目は難しく感じます。日本の生活に関係している、例えば日本思想史などは特に難しく、結局、単位を取れませんでした。また、履修したい科目、というより私のような留学生でも理解できそうな科目があっても他の必修科目など重なり仕方なく難しい科目を履修しなければいけないことにも困っています。
 昨年から徐々に本来の工学部の専門科目が増えはじめ、さらに勉強時間が必要となってきました。専門科目の方では先生の説明は周囲の人に合わせて進めるため、進行が速くまた内容も難しく、さらに日本語の理解も伴うので他の人の3倍は時間がかかります。それでも何とか取得できた科目もあり、頑張った成果があったと思っています。これからも、日本での留学を無駄にしないように精一杯頑張っていきたいと思っています。
 現在、工業技術は急速に発展しています。自分の将来を考えると、新しい科学技術に適応できるようになるためには、もっと自分自身の専門知識能力を高めなければなりません。日本の工業技術は今や世界のトップレベルなので、日本でその知識や技術などを身につけたいと強く感じます。だから、日本の大学で工業技術の知識を深めるために勉強することに決めました。
 私は勉強の科目として機械という学科を選ぼうと考えていました。私は機械の根本的な原理に興味があり、国での自分の専門技術を頑張って続けて勉強したいと思います。私にとっての岩手大学とは、将来のために自分を鍛えるところであり、仕事に必要な知識を吸収し、自分の人間性を磨いてゆくところであると思います。経済的にはかなり苦しいかも知れません。しかし、岩手大学で四年間の体験が後々の人生に必ずプラスになると私は信じています。


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