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東北学生会幹事をお引き受けして

いわき明星大学
 清水 信行

 私の勤務するいわき明星大学は東北地方というより、むしろ北関東地方といった地理にあると思っておりました。東北学生会幹事をお引き受けして、東北大学での日本機械学会東北支部運営委員会に出席して、はじめて私達も東北支部の一員であることを強く認識するようになりました。
 東北県内の大学、高専の数や企業の数は関東地方のそれらと比べて極めて少ないのが現状です。したがいまして、その学会活動には自ずと限界があります。また東北地方は地理的には随分広い範囲をカバーしていますので東北大学で開かれる会合には、随分遠い所からお集まりいただいているのが現状です。
 21世紀を見据えたとき、東北地方は広くてとらえ所がないと感じる反面、一方で東北はこれから拓かれていくという期待感も大きい訳です。農業中心の生活ではありますが、工業の発展も大いに期待したいと思います。独創力豊かな地方における産業と、これに携わる技術者を育成することが、大学に勤める私達に課せられた課題であると思われます。そのためには学会活動は一つの重要な要素であり、会員の増強はそのための重要課題であります。
 平成9年9月12日に東北地方講演会がいわき明星大学で開催されることになっております。開学以来初めて、機械工学関係の講演会を開催いたします。これまで何度か福島県に当番が回ってきてはいましたが、まだ開学したばかりで!とお断りを続けていました。しかし平成9年度には11周年目を迎え、もうそんな言葉は通用しないと思いお引き受けさせていただくことになりました。東北地方のメンバーであることをここでも強く認識いたしました。したがいまして、東北地方の大学の学生会会員の勧誘も強く押し進めることにし、各大学にお願いしました。私達の大学でも現在約10名が学生会員になりました。遅ればせながら皆様方の仲間入りをさせていただきたいと強く願っています。平成9年度は日本機械学会創立100周年に当たります。この機に更に会員および学生会員の数が増えることを願っております。


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