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高専での5年間

福島工業高等専門学校
 機械工学科 第5学年 鈴木茂和

 今振り返ってみると、入学するまでは『長いだろうな』と思ってた高専生活が、あっという間にすぎてしまったように思えます。
 1、2年の頃は、陸上に集中し、機械とは縁の無い生活を過ごしてきました。しかし、頭の片隅では、ロポコン等に参加してみたいなと思ってはいるものの、中学から続けていた陸上になかなかピリオドを打つことが出来ず、陸上を続けていました。
 3年になり、担任が、今は亡き菅原先生に替わってから徐々に僕の生活が変わってきました。前半は陸上に専念していたものの、後半に入って、一段落ついた頃、友人とロボコンをやろうという話赤持ち上がりました。そこから僕の生活が180度変わりました。以前はPM8:00には下宿先に戻り、食事をして、寝るといった単純な生活が、ロボコンを始めてから帰るのが、夜中の1時や2時になっていきました。ロボコンが終わると、子供達相手の科学教室に参加することになり、その準備にまた時間がかかりました。けれども、ロボコンにしろ、科学教室にしても自分が好きでやっているのであるから、苦にはなりませんでした。むしろ夜中まで仲間達とわいわいやっていましたので、楽しかったです。しかし、世の中はそううまくいくものではなく、4年になってすぐに、担任である菅原先生が体調を崩され入院することとなり、すぐ元気になって戻ってくると誰もが思っていたものの…。その後しばらくはショックから立ち直れず、暗い気持ちで毎日を過ごしていました。また、同時に、一緒にロボコンをやっていた先生の転勤の話を聞かされ、二重にショックを受けました。しかし、いつまでも過ぎてしまったことを引きずることは出来ないので、5年になると同時に気持ちを切り替え、新しい先生のもとで卒研、ロボコン等を始めました。
 今年で高専とはお別れです。この5年の間に様々なものを経験することが出来ました。これは全て今まで支えてくださった先生方のおかげであると思います。この学校に入学して本当に良かったと思います。


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