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二度目の委員長校として

委員長校顧問教官
一関工業高等専門学校
 佐々木 世治

 一関高専が東北学生会に参加したのは1973年です。当時の資料を見ますと5年生の学生貴は12名、4年生は29名加入したと記してあります。そして1979年には委員長校をお引き受けして諸行事をなんとかこなした記憶があります。特に春の卒業研究発表会には大勢の方々をお迎えし盛大に行ったように記憶していますが発表テーマ数を調べます18テーマです。ちなみに平成9年度は60テーマを予定していますのでこの期間の東北学生会の発展ぶりがこの数字からも見えるような気がします。
 1989年(平成元年)秋田高専さんが委員長校のとき「ComPass」が創刊されました。Comは「相手に意志を伝える」意味の Comunicate より採用し、Passは「言葉などが交わされる」の意味を持ち、この二者を組み合わしたと『機械工学100年の歩み』に記載されています。今回で創刊より数えて9号となりますが内容は徐々に変化し学生会の資料が少なくなっているような気がします。 その中で山形大学さんが委員長校のとき第2号に昭和59年〜平成2年の東北学生会学生員の実数の表が掲載されているのが印象的です。私も最初は昭和46年度〜昭和58年度の学生員数を調査しようと思っていたのが出来ず残念です。どこかの研究室で保存されているなら公表してほしいと思います。もしや前年度委員長校の福島高専さんから配達された大きなタンボールの箱の中に東北学生会の歴史が眠っているかも知れませんが12月中旬の今日現在その箱の梱包開く勇気がありません。このまま次期委員長校に配達しようと思っています。東北学生会の全資産と歴史が毎年東北6県のど二かを動いていることは再考の余地があると思います。
 学生会担当幹事・東北大学井上教授の代理として12月10日(水)に大阪で開催された第2回学生会員。委員会に出席しました。関西支部の学生会はとても活発に活動していることは欧州旅行や250件を越える卒業研究発表で誰もが認めることでしょう。会議の話の中で強く印象に残ったことは関西支部では卒業研究発表10テーマの中から1件の割合で1万円相当の賞品を与えるため今年は25万円を予算化してあるとのこと。ただし論文内容ではなく Presentation を審査するそうです。審査員には学年も参加するそうです。このよう方法には賛否両論があると思いますが面白い企画だと思いました。ちなみに東北支部においても平成8年度に『独創研究学生賞』を創設しました。およその数は大学院修士の部2件、高専・学部の部2件を表彰するそうです。表彰される割合は関西支部と大差はないが審査のしかたが異なると思います。今年度は60テーマ中10テーマ程度の『独創研究学生賞』の応募希望ですから公平な審査は可能ですが、応募希望テーマが12を越えると大変と思います。
 また全国学生研修会の報告が北海道支部よりありました。平成10年度は九州支部が担当します。そして平成11年度の担当地区は東北支部です。これまで東北支部が担当した全国学生研修会は三回あります。1975年(昭和50年・第13回)の宮城地区、1983年(昭和58年・第21回)の福島地区そして1991年(平成3年・第29回)の岩手地区です。九州支部の先生は平成10年度の準備のため今年の北海道で開催された全国学生研修会に参加したそうです。大変参考になったそうですので東北支部の先生は10年度の九州地方の全国学生研修会に是非参加した方が良いとのアドバイスを受けてきました。
 最後になりましたが学生会員の電子メイルアドレス網の整備をどのように取り組むか未だ方向が定まりません。しかし平成10年度1月中旬までインターネット上で東北学生会会員の名簿を見ることができようになります。
 機械学会100周年の記念行事も終わろうとしています。次の100年に向けて日本機械学会東北学生会が着実に進むことを期待しております。


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