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学生のみなさんに期待する

日本機械学会
東北支部長  矢吹雅男
(東北発電工業叶齧ア取締役)

 立派な研究者・技術者をめざして、学生のみなさんは今勉学に、研究に励んでおられることと思います。
 日本機械学会はみなさんの将来への希望・夢を豊かにそして実現へ向けてサポートできることを望んでおります。みなさんに優れた業績をあげておられる先輩研究者・技術者の知見や研究・技術成果の提供、そしてみなさんの研究成果の発表の場を提供するなど、みなさんが将来の研究者・技術者に成長していくための多くの糧を提供し、環境づくりをしております。
 今 学会は社会の変化に対応した変革が求められております。それは学会が新しい社会秩序の形成に寄与できることであり、その原動力にならなければならないことであろうと思います。
 日本機械学会も今年は発足して101年目です。大変歴史のある学会です。そして学会の中でも会員47000名を数える最も大きい学会です。それだけに変革は容易ではありませんが、日本の機械工学・技術を発展させるための第二世紀構想の具現化に向けて努力しております。みなさんの将来にお役に立てる日本機械学会になるものと確信しております。今後も会員として学会を活用し、そして学会を育成して頂くようお願い致します。
 さて東北支都では講演会、研究発表会、講習会の開催、みなさんにご参加して頂いている学生会への支援、各種の賞による奨励活動などを行なっております。今年度は支部会員一人一人にお役に立てることを念願しており、「支部だより」の発行も検討しております。
 東北は地元紙である河北新報の名前の由来にもなっておりますが、「白河以北 一山百文」と言われてきました。産業は国策の中で振興に努めてきましたが、残念ながら発展させることはできませんでした。その後東北の各地城で工業団地を造成し、安い労働力、広い土地、豊かな工業用水という環境で、工場を誘致して参りましたが、産業は重工業から軽工業へ変化し、東北の産業環境は必ずしも利点にならなくなってしまいました。今
 東北の産・学・官はインテリジェントコスモス構想、ベンチャーランド運動を展開し、自らの創造力、研究カ、技術力で世界に発信できる産業を起こそうとしております。そしてみなさんはこの構想への大きな潜在カであります。「白河以北 値千金」の東北にして参りたいものです。
 みなさんの今後の活躍を期待しております。


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