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今年のロボコン東北大会

福島高専 機械工学科 四年 田口 淳一

 毎年恒例のロボットコンテスト東北大会が、10月18日(金)に八戸市立体育館で行われた。今年の競技内容も昨年と同様、“生き物”がテーマとなっている。昨年度は、三年生(現四年生)が中心となって制作した「風林花斬」がベスト4に残るという結果を出したが、準決勝まで「芸術点」のみで勝ち進んでいった。これは、審査の基準となる「芸術性」を考え作られたロボットだったので、「芸術点」が高かったことは良かったが、実際の競技ではうまくロボットが動作せず競技上での点数が獲得できなかったので残念だった。
 今年も、昨年と同じメンバーが中心となって製作を行ったが、昨年と同じようなことにならないように、確実に点数を取りに行く方針で制作していった。毎年難しくなるルールに悪戦苦闘しながら、設計どおりに製作できる時もあれば、時には何度も同じ場所を作り直し試行錯誤しながら動作を試みた。月日は過ぎ、大会二週間前ぐらいになると、製作の遅れや人員不足から、深夜もしくは早朝まで学校に残り、製作している場合も多くなり、まさに部員総出の体制での製作となったが、部員の健闘むなしく、出発の日までに完成させることが出来なかった。
 大会前日、会場となる八戸市立体育館に行き、最終的な調整を含め、間に合わなかった部分を製作し翌日の試合に臨んだ。しかし結果は完敗だった。他の高専のレベルの高さに圧倒された感じだった。他の高専は昨年までと全然違っていて、自分たちの進歩の無さを、はっきりと見せられた気がした。
 この日の夜、反省会が行われ“自分たちに足りないものはなにか”を考えた。反省会は先生を交えて二時間近くに及び、自分らの工作の精度から心構えまで出来る限りすべてのことを改善していこうということになった。来年は、今年の大会の反省を踏まえ、製作にたずさわりたいと思う。


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