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変革の時

委員長 校山形大学工学部 顧問教官  小沢田 正

 今は何処においても,改革が話題になります.というより,今の時代そのものがそうなのかもしれません.現在あるものを変革するのは,新しい事を創造するよりも概して困難が伴います.さらに良いもの,良く機能しているもの,またその可能性を秘めたものをわざわざ変える必要はありません.これらの点を念頭に置きつつも,わが東北学生会は発展をめざして変革すべきものは変革していくべき時期に差し掛かってきたと考えさせられているのは,一人私だけではないと推察しております.
 さて以下は,1999年6月5日に本学で開催された幹事校会で話題に上った中から2つの件について,私なりに少し考えてみたものです.
1.東北学生研修会については,今年度は全国学生研修会に合流するため開催しないが,最近参加者がかなり減少して来ており,来年度に向けて今後の在り方について検討する必要がある.研修会に何かテーマを設けることも良いのではないかとの提案があった.
 → 今回たまたま,本学で全国学生研修会のお世話をさせて頂いた.担当する側は確かに大変だが,このぐらい準備された全国レベルの研修会なら参加する学生の側も,かなりの収穫があるのではないかと思います.本誌にも参加者の報告がいくつか掲載されていますが,日頃機会の少ない全国の学生との交流が最も有意義であるということは間違いないことのようです.特に,活動の活発な支部の代表との情報交換は,必ずや東北学生会の将来ヘフィードバックされるのではないでしょうか.
 そこで,東北学生研修会の代わりに,出来るだけ多くの学生を全国学生研修会へ派遣するというのは大いに意義のあることではないかと思われます.現に,東北支部以外からは,4名派遣が2支部,9名派遣が1支部ありました.具体案として例えば,現在の1〜2名派遣から,各県1名程度で東北支部全体で5〜6名程度派遣するというのはいかがでしょうか.開催地にもよりますが,経済的にサポートできる範囲かと思います.2.Compassは今年で10年目を迎え,様々な面白い投稿もあるが,その一方で若干のマンネリ化も見られてきている.今年度は,従来通り発刊するが,新しい方向性を検討すべき時期にさしかかっているのではないか.また,現在Compassの発刊のために年15万円程の予算が組まれている.一方,各校の事業費はかなり少ない.学生会活性化のために廃刊にするか,このまま継続するのか,新しい形に変えていくのか考える時期に来ている.
 → 始めのころは,編入や大学院入試に関する情報などが提供されました.今後,就職関連の情報など学生員に今最も必要な情報を,どのような形で提供するか検討すべきかと思います.東北支部では現在,ホームページ(http://www.jsme.or.jp/th/)を開設しており,学生会のコーナーもあります,ここにCompassのリンクをはるのも一法かと思います.立ち上げと保守に手数がかかりますが,次期委員長校東北学院大学の長島慎二先生はこのような方向性を支持しておられますので,今後前向きに検討されていくことを期待したいと思います.


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