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講演会で学んだこと

日本大学院 工学研究科 機械工学専攻
     博士前期1年 大和田 秀夫

 1999年10月09日から11日に京都(京都大学)で行われた、M&M'99材料力学部門講演会(日本機械学会)に参加して学んだことを述べたいと思う。
 はじめに自分が講演会で発表したことについて簡単に述べる。題目は『材料の機械的性質に及すひずみ速度と温度の影響(第1報
 縦弾性係数について)』である。研究内容として様々な研究者が行った実験結果(応力-ひずみ線図)などの文献から材料の縦弾性係数の値を読み取り、ひずみ速度や温度の影響が縦弾性係数にどの様な関係であるかを調べ。これらの関係式を導くためベキ関数・指数関数近似法を用いて縦弾性係数に及すひずみ速度と温度の影響についての関係式を見い出すことについて講演を行った。また、ベキ関数・指数関数近似法は方眼紙上に散布しているデータを両対数・片対数グラフを用いてデータの最適値を定規法より直線近似であらわし、直線上の2点の座標を用いて求めるものである。以下に講演会について述べたいと思う。
 発表は講演13分、質議討論7分、計20分のセッションであった。自分達のセッション開始時間は初日(09日)の午後1時からであり、午後一番の講演発表であった。はじめての講演会ではあったが余り緊張しなかった為、講演においてはなかなか良いタイミングで終われたと思う。しかし、質議討論においてはヒヤヒヤものであった。座長の問いは非常に困難であり答えるのに苦悩した。また、講演を聞いていた方々からの『ここはこうしたら良いのでは?』との意見もあり違った観点からの考え方が参考になりました。そして他の研究者の講演を聞いてみると話し方やOHPの表わし片など様々な点で参考になりました。また、講演内容については面白みがある内容のものが様々ありいろいろと為になった。
 この講演会に参加した事により、自分の知識の無さをものあたりした。それは座長からの問いに関して、全く考えたことも無い所を指摘され返答に困ったことや他の研究者の講演を聞いて内容が表面だけしか見えなかった事などである。その時自分は一つのことを学ぶだけで終わるのでは無く、幅広い分野での知識の向上をしなければいけないと実感しまだまだ勉強不足であることがわかった。二日間の滞在であったが様々な研究者の研究内容や考え方等の新知見を得る事ができ非常に為になる講演会であった。これからも積極的に様々の講演会に参加していろいろなことを学びたいと思う。また、知識の向上を高めて行きたいと思う。


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