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全国学生研修会へ参加して

  いわき明星大学理工学部
機械工学科4年 那須野 洋

 去る8月初旬に,東北学生会主催の学生研修会が山形県の蔵王山にておこなわれました.研修会には全国各地より学生員の方々が参加し,お互いが仲良くなり,盛況のうちに解散となりました.
 研修には私と同じ学部4年の方や,修士課程の方などが参加しており,はじめは緊張していましたが,どの方々も気さくな人たちばかりで,この研修会で先輩後輩の区別なく情報交流ができたことは,私にとって良い経験となりました.このような場に参加する人達は,やはり何か得ようと常に思っているのか,自分の意見を述べたり,自らが面白い話題をふりまくことなどにとても積極的で,勉強のことから私生活に至るまでの幅広い話題で盛り上がりました.
 中でも,各大学で行われている講義の雰囲気や,研究室で行われている研究の話しなどは他の大学を知る上で興味深い話しばかりで,私が通ういわき明星大学を見つめ直す良いきっかけにもなりました.
 私が通ういわき明星大学は,福島県の太平洋沿いにあるいわき市にあります.自然が豊かで,大学も創立して間もないので大学構内はとてもきれいです.ただ一つだけ挙げるとすれば,関東方面や関西方面などの都市部にある大学と比べると近くに大学が少なく,ともすると他の大学に通う大学生のことを知らずに卒業してしまう可能性がああるということです.そのようなことになってしまうと,社会に出たときに通用する人間になれるのだろうか?ひょっとして今の自分は「井の中の蛙」ではなかろうか?という不安がつきまといます.今回のようになんでも言い合える雰囲気は,改めて大学や自分のこれからを見つめ直す良い機会となりました.
 私たちは,「21世紀は君たちの力にかかっている」などと小・中・高の卒業式のたびに聞かされてきた世代ではないでしょうか.研修の中で見学した工場では,非常に高い技術力に驚かされたが「あと数年後には自分達もそのような高い技術を支える技術者になっていかなくてはならないのだ.」と思うとあの決まり文句が急に現実身を帯びてきました.しかし,昨今の原子力関連の事故などをみると日本を支えているという自覚が足りない技術者がいるように思えてならない.
 自分だけでなく他の人とも交流を持ち,常に「これで良いのだろうか?」と考えることが今こそ必要でり,そういう技術者にならなければいけないと感じた研修でした.


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