目次へ戻る   前のページ   次のページ


第37回 全国学生研修会 担当秘話

山形大学大学院理工学研究科
生体センシング機能工学専攻 M1
          佐藤 英明

PartI
 近年にも希な酷暑の中,8月2日〜4日にかけて,第37回全国学生研修会が開催された.今年は東北支部学生会が幹事であり,私も幹事の一員として参加してきた.開催地である山形は,私にとってはホームグラウンドであるが,全国各地から来た参加者の山形に対する印象を度々聞くにつれて,その良さを改めて実感することができた.また,日本機械学会事務局長にご出席して頂きました.記して謝意を表します.
 研修会の第一日目の日程は,まず集合場所の山形駅から貸し切りバスで移動し,全国的に有名な蔵王山のお釜を見学した.火口には強い酸性の水が溜まっており,山頂から見下ろすと,晴れわたった秋空のような,淡い水色に見えたのが印象的だった.
 その後宿舎に移動し,各支部代表による委員長校会が行われた.学生員委員会幹事(委員長代理)の平田先生(同志社大学)の司会で,これまでの活動の報告やこれからの活動の方針などについて,活発に議論が繰り広げられた.
 夜は懇親会が行われ,皆存分に食べ,存分に飲み,学生同士の交流が深められた.やはり酒が入ると,ポロリポロリと本音が飛び出てきて,同じ研究者として,また同じ20代前半の若者として,皆悩んでいるのだと実感した一瞬であった.
 第2日目の午前中は,ミクロン精密株式会社を見学した.同社が我国で最初に開発したセンターレスグラインダを用いた超精密加工技術を,分かり易くじっくりと解説して頂いた,より高精度へより高能率に,センターレス切削技術に磨きをかけていくその姿勢に,技術者としての強いこだわりを感じた.
 午後からは,ニッカウヰスキー仙台工場を見学した.工場の敷地は公園のように緑と水にあふれ,建物のほとんどはレンガ造りであった.ウイスキーの試飲のコーナーやお土産のコーナーも充実しており,一般の方も見学に来ていた.ガイドには特別に技術担当の方について頂き,おいしいウイスキーの作り方を各工程順に解説して頂いた.


目次へ戻る   前のページ   次のページ