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国際会議に参加して

八戸工業大学大学院 機械システム工学専攻 

博士前期課程2年  古舘 仁

私が「Compass」に登場するのはこれで二度目になります.前回は,学部4年生の時に執筆を依頼され,そのときのタイトルが「研究室紹介」だったと思います.今回もこれでいこうと思いましたが,それではあまりにも芸がないので今回は,昨年,私が参加した国際会議について書こうと思います.

私は,7月16日から20日までアメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナ市で開催されたICLASS (International Conference on Liquid Atomization and Spray Systems )において"Spray Characteristics of Y-Jet-Type Airblast Atomizer Embedding Fluid Amplifier"という題目の二流体噴射弁の特性制御に関する研究発表をする機会に恵まれました.

この会議では,微粒化*全般,例えばディーゼル,ガソリン機関の燃料噴霧,各種微粒化法,噴射弁,また噴霧に関する数値解析等の研究が発表され,質疑応答も盛んに行なわれていました.

私の発表は最終日でしたが,初日からの発表や討論を見るにつけ,不安は大きくなるばかりでしたが,「とにかくやるしかない!!」と開き直りました.そして,いよいよ発表です.緊張しながらも,発表は時間通りに終えることができましたが,質問の内容をまったく聞き取ることができず,回答できませんでした.そのため,指導教員の大黒先生に質問に答えていただきました.このことから,やはり語学力は一朝一夕では身につかず,日常の努力が大切ということをあらためて痛感しました.

しかし,会議期間中は,カタコトながら外国の研究者と話すことができましたし,会議に参加している日本の多くの大学の先生方や研究者と話す機会があり,とても有意義なものになりました.

また,アメリカの工科系大学で五本の指に入ると言われる,カルフォルニア工科大学(Caltech)を見学しました.しかし,見学コースはこれから入学する高校生に対するガイダンス的なもので,研究についてあまり説明してもらえませんでした.

何より,多民族国家アメリカの文化に触れることができ,また,この国の豊かさを目のあたりにすることができたのも大きな収穫だったと思います.

 これから,国際会議で発表する,または大学院に進学し,国際会議に出席するかもしれないという方にとって,これが参考になれば幸いです.

*微粒化については,当研究室(機械工学科 大黒研究室)のHPで紹介しています.(http://spray.mech.hi-tech.ac.jp/~daikoku/)






発表会場前にて



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