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学生,教員間の距離を縮めるために

岩手大学大学院工学研究科

博士前期課程機械工学専攻2年 小野寺隆一

 ここ数年,学生と教員との距離を縮めるため,そして学生の大学生活の不安,疑問
に答えるために合宿研修を行っている.これは教員側が主催している形になるのだろう.昨年度は1年生が対照,本年度は1年生及び3年生が対照となっている.会場は岩手県青年の家で1泊2日の合宿である.
私は昨年度,本年度と参加している.合宿といっても,題目の通り学生,教員間の
距離を縮めることも目標であるため,それほど堅苦しいものではない.
それでは,本年度に行われた合宿について簡単に記してみよう.初日,13時頃に会
場である青年の家に到着.簡単なミーティングの後,我々大学院生などが,先輩とし
て講演をした.大学院とは何か?就職活動をするにあたってなど,自分の経験を発表した.私は進学についての話,及び機械学会入会を勧めた.その後学生の班編成を行い,各班ごとに討論会を1時間ほど行った.テーマはフリーテーマでテーマ決めから討論は始まる.「大学院へ進学すべきか?」「進学するにはどんなことをこれから学ぶべきか」などのテーマでの討論は行われた.皆,積極的に討論に参加してるようで非常に有意義だった.教員,大学院生からすると大学院へは是非進学して欲しいと考えてるので,我々が積極的に話を進めていたのではないだろうか.1時間程度の討論時間があっという間に過ぎ去った.もちろん結論が出ない班だってあった.それくらい熱のこもった討論をした方がいい経験にもなると考えられる.
この後,夜は懇親会となった.いわゆる飲み会である.この時間を楽しみにしていた学生,教員は多かったのではないだろうか.私もその中の一人であることは間違い
ない.なぜなら,この時の教員は,お酒が入ってるせいもあるのか結構本音でいろい
ろな話をしてくれるのだ.それゆえ,大学院に進学すれば何がどう良いのか?などの
疑問に対しても立派に答えてくれる.もちろん,裏話だって聞くことができる.今回
参加した教員は多いとは言えなかったが,参加していただいた教員は,学生と交流を持ちたいと考えていたはずだし十分に楽しめたのではないだろうか?学生の生の意見も聞ける良い機会だったと思う.
懇親会も大いに盛り上がり,翌朝は寝不足の学生もいたと思う.この日は前日討論
した内容をまとめ,各班ごとに発表をした.いろいろな意見が聞けて良かったと思う
.学生の考え方,意見を聞いて教員方も何かを感じたに違いないだろう.各班の発表が終わり,これで合宿研修は終了する.2度参加させていただいたが,普段の大学生活では経験できないことばかりで非常にためになったと思う.
最後になったが,学生と教員との距離を縮めるため,信頼感を高めるためにもこの
ような貴重な場をなくすことなく今後も続けていって欲しいと思う.



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