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東北学生会の発展を願って

 東北支部学生会担当幹事 金澤行哉

  秋田大学で、会員校4校でささやかに東北学生会がスタートしました。それから30余年経過し、会員校も14校と増強されました。この間、東北学生会の運営には様々な試行錯誤があったように思います。

  東北学生会だけの学生親睦会を実施してみたこともありました。同じ機械工学を学ぶ学生同士が、学校の枠を超えて楽しく交流できる場として貴重な場でありましたが、参加者が開催校や委員長校が中心で全会員校の参加が得られないことや全国親睦会との兼ね合いなど問題点も多く中止せざるを得なくなりました。残念なことです。

  会員校の交流を深めることは東北学生会設立以来論ぜられてきたことであり、今後も背負っていかなければならない課題でしょう。この問題の解決には距離的(時間的)問題と金銭的問題を解決しなければなりません。各方面の理解と援助が必要です。今は各校が独自の行事を単独で行っている場合が多いようですが、近隣校との交流だけでもできるようにできないものでしょうか。

  現在、唯一、全会員校が交流できる機会は、3月に行われている卒業研究発表会です。初期の頃は会員校が少ないこともありましたが、発表件数も少なく小規模な発表会でした。小規模なりの良さはありましたが。 

 できるだけ多くの講演をという考えや開催時間の制約、参加者への旅費支給の限度などで各校2件という制限を設けて実施した時期もありました。現在は特に制限もなく多くの発表が行われるようになったことは非常に喜ばしいことです。発表件数の増加は実施校の負担を大きくしますが、多くの学生に発表という貴重な体験の機会を与えることになり、大いに意義のあることと思います。

  東北学生会の設立に関係することができた一人として、思い出すまま、感じていることの一端を書いてみましたが、当事者である学生諸君の積極的な活動とそれをバックアップする顧問教官の理解と東北支部の精神的および資金面での援助が今後の東北学生会の発展を確実にするものと考えます。各方面のご協力をお願いしたい。 

 最後になりましたが、13年度委員長校である八戸高専の顧問教官武尾文雄先生はじめ各校の顧問教官のご苦労に対し、心から感謝申し上げます。また、学生員の皆さんのさらなる活躍を期待しています。

                   (八戸工業高等専門学校 機械工学科 教授)



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