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東京都立大学の受験体験記 

秋田工業高等専門学校

機械工学科 5年          鈴木 健二

 私は今年の7月11日に東京都立大学を受験してきました。東京都立大学を知らない人は今年の12月ころまでテレビで放映されていた「アルジャーノンに花束を」を見ていたならば撮影場所となったところといえば想像できるのではないでしょうか。受験内容等は12月になってあまり記憶にないので受験体験をここで紹介したいと思います。

 そもそも私も当初この大学のことは全く知らなく卒業研究の先生に聞いて初めてこの大学を知りました。先生にこの大学で勉強すれば力つくぞといわれ興味を持ち出しネットで調べているうちに学生数が他大学に比べ少なく(1クラス40人位)教授方と密度の濃い授業を受けられること、物づくりに重点を置いた授業内容、環境面でも自然が多く住みやすいこと等の理由でこの大学を受けることを決心しました。受験日までいろいろなことがあり、この大学一本にしぼったので合格通知をもらうまで大変怖かったです。

 受験勉強を始めたのはあまり覚えていませんが、春休み明けの学校登校日もうすでに受験勉強をしている友達をみてもうこんなとこまでやってるの・・・と焦った時がスタートでした。初めに自分なりに勉強の計画を立てたもののきつきつスケジュールにはたまに勉強を投げ出したりで大変苦痛でしたが、そのかわり得るものもあったと思います。まず勉強はやる気がない時はやらない!ですね。やる気がでない時無理して勉強してもその日はあまり進まずやったことでさえすぐに忘れてしまうというのを受験勉強期間にはいって初めて知りました。だから私の場合は受験間近でも本当にやる気がでない日は勉強道具や教科書を自分の視野にはいらないところに置き勉強のことは一時忘れ一日中リラックスしていました。その後、倍々の量の勉強をしなければいけないことは言うまでもありません・・・。そんなこんなで受験日の前日を向かえ飛行機に乗り込みいざ東京へ。そのころ台風も東京付近にきており同じ日に一緒に東京に上陸してしまいました。天候は最悪でしたけどとにかく下見に行かなきゃいけないと思い電車の路線図と格闘しながら二時間位かかり、ようやく都立大のある南大沢駅に到着しました。

 南大沢駅をでた瞬間すごい雨風でこれはどこにあるのかも分からない大学を探すには大変だと思いタクシーで行くことにしました。大学に着くまではタクシーで5,6分とけっこう時間がかかり、東京のはずれなのでやっぱ住むとしたら車とか必要なのかなあと不安に思いながらようやく学校の門らしいところで降りました。大学内をちょこちょこみながら一通り見終わり台風も激しくなってきたので帰ろうとたまたま大学から駅前にあったイトーヨーカドーが見えたのでそれに向かって歩いていきました。そして門を抜けると目の前には駅が・・・あれ??行きはタクシーで5,6分かかったのに帰りは歩いて2,3分?そうです駅前は歩行者天国になっておりタクシーがまっすぐ大学へいけなかったため大学をぐるっと回って裏門まで行っちゃったのです。結果的にタクシー代を無駄にしましたがあまり気にしないことにして次の日、猛暑の中スーツ姿で大学に受験しに行き無事に受験することができました。これらの体験が受験勉強の中で一番印象深かったです。

 来年から単身、東京に乗り込んで一人生活をしなくてはいけないので大変だとは思いますが、これからの東京でのいろいろな体験を通して、今後の自分が少しでも大きくなれるようにがんばっていきたいです。



  
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