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研究室紹介

東北大学大学院

工学研究科機械電子工学専攻2年 林 弘之

私が学部4年から現在までの3年間在籍した,研究室の紹介をさせて頂きます.私達の研究室は,今年の春から本格的に東北大学で活動を開始しました.と言いますのも,昨年までは名古屋に研究室をかまえており.今年の春,正確には昨年の10月から,ここ東北の地に引っ越してきたのです.

私達の研究室では,大きく分けて『計算バイオメカニクス』と『ハイパーホスピタル構想』の2つのテーマがあります.ここではそれぞれ簡単に説明させていただきますが,http://www.pfsl.mech.tohoku.ac.jp/に詳しい情報を掲載してありますので是非一度ご覧ください.

計算バイオメカニクスの分野では,コンピュータを用いて生体内の流れ,特に血管内の流れを解析し,各種の血管疾患と血液流れの関係を力学の観点から解明しようという目的で研究を行っています.私の研究も計算バイオメカニクスに属しており,血管系の中でも特に,心臓を取り巻く冠状動脈を対象としています.この冠状動脈は心臓を取り巻くように走行し,生きている間,休むことなく拍動する心臓とともに,血管自身が動き続けるという特徴を持っています.この特徴を,コンピュータのメモリ空間上に構築し,数値流体力学シミュレーションを行っています.


私のプレゼンテーション(2002 Hayashi et al.

この他にも私達の研究室では,大動脈の流れや脳動脈の流れ,そして血液成分の力学的な挙動をシミュレーションにより解析する研究を行っています.

計算バイオメカニクスの研究(2002 Mori et al.

そして,私たちの研究室でもう一つの大きなテーマと成っているのが,ハイパーホスピタル構想の研究です.これは,近年ますます深刻化する高齢社会という現状をふまえ,より充実した医療・介護を提供するという構想を基に,その構想を実現するため,インターネットに代表されるコンピュータネットワークの技術を利用した各種デバイスの開発を行うものです.現在は,これからの医療において,さらに重要となってくる,医療・介護を受ける側,患者・要介護者の立場に立った,精神的なケアを提供するために,見守りペットロボット「いぬたネット」や,介護者支援のための「ウェアラブルコンピュータ」の開発を行っています.

ハイパーホスピタルの研究(2002 Mizuno et al.

このページをご覧になって私達の研究室に興味を持って下さった方,是非私達のホームページに遊びに来て下さい.

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