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専攻科について

秋田工業高等専門学校

専攻科 生産システム工学専攻2年 小笠原 悠

 秋田高専の本科(機械工学科)から専攻科に進み,早くも1年半が過ぎました.学位授与機構の小論文試験もようやく終わり,プレッシャーからも解放されたところです(逆にどのような結果が来るか不安ですが...).

 さて,日本の学校制度の中で「高専」という学校があるのは皆さん知っていると思います.しかし,その中で「高専の専攻科」を知っている方はそんなにいないと思います.事実,私の親類と友人の中で「専攻科」を知っていたのは1割未満でした.しかも,就職試験の際には企業の方に「初めて聞いた.」と言われる始末で(もちろん良く知っている企業もありますが),あまりの知名度の低さに自分もびっくりしてます.と言うことで,ここでは「高専の専攻科」とはどんな所なのかを学生の視点から紹介しようと思います.

 専攻科の修業年限は2年です.授業時間は本科時代の約1/2〜1/4まで減ります.あまりの授業時間のなさにダメ人間に一歩近づくことになります.ただし,授業時間外は基本的に特別研究の時間になるので,素直には喜べません.また,秋田高専の「生産システム工学専攻」は機械工学科と電気工学科の出身学生から構成されているので,当然電気系に関する授業もありかなり大変です(実際に電気系の教科を○単位落としました).

 専攻科の修了時には大卒と同じ年齢になります.この時点で大学の学生は自動的に「学士」の称号をもらうことができますが,専攻科の場合,2年生の10月に「学位授与機構」という機関に論文を提出し,12月に小論文試験を受け,他の大学の先生方による審査に合格しないと「学士」の称号がもらえません.「学士」の称号がもらえないと言うことは大学院進学および就職がダメになるのが一番きつい所です.

 マイナスイメージを思わせる文章を並べても仕方がないので,最後に専攻科の楽しい??イベントについて写真を混ぜながら紹介していこうと思います.


 入学式後(その年によっては入学式の日の午後)には歓迎会を兼ね,秋田市の桜の名所である千秋公園で花見を行います.
 1,2年生の交流を深める機会でもあります.
 基本的にこういうイベントは学年・専攻の枠を取り払い,専攻科全体で行われます.
 年に数回,学生と先生方による飲み会も開かれます.時々,校長先生もお見えになられることもあります.
 違う学科の生方と様々な話をすることができる数少ない機会でもあります.
 夏休みは特別研究があるため,ほとんど無いようなものですが,みんな忙しい研究の合間を縫って適当に集まりバーベキューなんかもします.
 スポーツ大会は専攻科全体でチームを作り参加します.
 1番若い本科の1年生とは6つも離れており,年齢の差によるハンデもありますが,それを跳ね返し数々の賞をGETしました.

秋田高専の専攻科はこんなところだというのをお分かりいただけしょうか??
これで紹介を終わります.