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学生会活動のすすめ

東北支部学生会担当幹事 大泉 哲哉

 仙台電波高専は電子・情報系の高専です。そのため、機械学会の会員は、50名を越える教員の中でわずか3名しかおりません。当然のことながら学生会員は全くいませんでした。ようやく本年12月に4年生が4名入会手続きをしました。このような仙台電波高専の教官が、学生会担当幹事に任用され、とまどっておりましたが、日本大学の横田先生をはじめ委員長校の先生方のご尽力とご協力でなんとか任期を終えようとしております。

 私の機械学会学生会との関わりは、今から、30年前、私が高専5年生の時に学生会員となり、卒業研究発表講演会に参加したことに始まります。初めての外部での発表に何を話したのかわからないくらい緊張した思い出があります。しかし、この経験は、その後のプレゼンテーションへの自信となっていったように思います。

 大学編入後は、連絡員として他大学で行われる連絡員会議などに参加して、他大学の雰囲気や他大学の先生方を知ることができました。また、学会から支給された活動資金で「スケールモデルゴム動力飛行機」の製作法の講演・講習会を開いたり、学科教職員との親睦のための「水泳大会」を行って、賞品のビールで参加者が大いに盛り上がった思い出があります。さらに、新入生に対して、学会入会のための説明会を開き、学会誌に掲載されていた新幹線に関する解説記事を引用して機械工学のおもしろさを説明しました。そのときの新入生の反応が好かったことが、現在の教師という職業につく動機の一つになっているように思います。

 自由に発想できる学生時代に、この学生会を利用して創造性豊かな企画と活動で、学生間および学生と先生あるいは地域との交わりを深め、学生諸君が大いに成長されることを期待しています。

 この機械学会に育てられた存在として、後輩諸氏が同じように恩恵を享受できるよう願っております。

(仙台電波高等専門学校)

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