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専攻科とは

秋田工業高等専門学校 専攻科

生産システム工学専攻 2年 正木 寿幸

  皆さんは「高専の専攻科」を知っていますか?知らない人がほとんどだと思います.現に私は,高専の関係者以外に日常生活で「専攻科」を知っている人に出会ったことがありません.そんな一般的知名度ゼロの「専攻科」について紹介していきたいと思います.

  秋田高専の専攻科は本科の機械工学科と電気工学科の出身者から構成される「生産システム工学専攻」と物質工学科と環境都市工学科の出身者からなる「環境システム工学専攻」の2つの専攻があります.もちろん高専の出身者ではなくても試験に合格すれば専攻科に入学することができます.専攻科の修業年限は2年で,授業時間は本科のときの半分くらいになります.しかし,空いている時間は研究の時間になり,研究主体の学校であるといえます.生産システム工学専攻は電気系と機械系の両方の単位を取得していかなければなりません.そのため,機械工学科出身の私は,電気系の単位を取得するのに苦労しました.また,電気工学科出身者は機械系,機械工学科出身者は電気系の実験を行います.専攻科は知識を深めるというより,知識の幅を広めるところであると感じます.

  ここから,専攻科の一番重要な部分を説明します.それは,専攻科は大学と違って卒業しても「学士」が得られないことです.専攻科で「学士」を得るためには10月に「学位授与機構」という機関に論文を提出し,12月に小論文試験を受け,合格する必要があります.そのため,専攻科2年の夏の終わりぐらいには研究をまとめ論文を書き始めなければなりません.論文を提出したら一息つくのもいいですが,12月の試験に向けて勉強を怠ってはいけません.この試験に落ちると就職や進学ができなくなるからです.専攻科の授業料は国立大学の半分といわれていました(国立大学はもうありませんが).専攻科とは「学士」を格安で取得できるところなのです.

  簡単に専攻科について説明してきましたが,少しでも専攻科についてわかって頂けたでしょうか?まだまだマイナーな高専の専攻科ですがメジャーになることを願って,紹介を終わらせていただきます.

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