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卒業研究

福島工業高等専門学校 機械工学科5年 増子将弘

  私は現在、低周波音のマスキング聴覚特性とその心理的影響に関する研究を行っています。低周波音とは周波数100Hz以下の音で、音というよりは耳の周りの圧迫感や振動感を感じる音です。また、その心理的影響として強い不快感などを示す。低周波音の発生源は、エンジンやボイラ、コンプレッサーなどといった 身近な機械から発生している。しかし、低周波音に関する研究は世界中でもあまりされておらず、未だに解明されていないことも多い。このため低周波音に関する研究は、非常に意義のあるものだと私は考えて研究を行っています。

  研究では、低周波音の暴露実験はもちろんのこと、実験機器の設計や製作、データ解析などを行いました。実験機器の製作では、電気回路を自ら設計し、製作しました。またデータ解析では、被験者間にデータのばらつきが生じるため、統計学的な処理を行い実験データの整理を行う必要がありました。このように卒業研究では、機械工学のみならず電気工学や統計学などといったような様々な分野の知識が必要となりました。しかしこの研究で私は、たくさんの知識と経験を身に付けることができました。

  今まで指導してくれた担当教官及び協力してくれた被験者の方々、本当にありがとうございました。

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