目次へ戻る   

「特別研究の紹介」

国立一関工業高等専門学校 専攻科 生産工学専攻2年 高橋 智徳

  ある日突然、知らない番号から電話がかかって来た。恐る恐る出てみると学校の先生からだった。内容は機械学会の作文を書いて欲しいというものだった。機械学会には高専の5年生のときに「進学するなら入っておけ」という半強制というか入らなければ悪いような雰囲気(言い過ぎかも)の先生の進めがあり、入ったものだった。書く内容は自由ということで、文章を書くことが苦手な私をさらに困らせた。なぜなら私の学生生活はとても人様に自慢できるようなことをしていないこともあり、書く内容を決めかねていた。参考になるかと思い機械学会のホームページを見ていたら研究室紹介や卒研紹介が多く書かれていることを知り、これならば自分にも書けるかもと思ったので研究内容を書くことにした。


  私が所属している研究室では、衛星画像処理、地理情報処理について本科生3名(機械工学科5年)、専攻科生3名(生産工学1年2名、2年1名)で研究している。基本的に衛星画像処理に2名、地理情報処理に4名(プログラム(VBA)作成に2名)で行っている。

  私は、地理情報による都市空間特性の分析と題して地理情報処理を研究している。研究内容を書くと地図情報及び職業別電話番号簿により都市における地理情報を作成し、都市地理学における新たな分析手法を提案することである。簡単に書くと地図と電話帳を使って街の建物を分類ごと(商業、工業など)に画像にして、画像処理の技術を使った都市分析の方法を新しく作るというものである。これは、あまり機械工学とは関係ないもので、時々なぜ機械科の研究室で研究しているのかと疑問に思う。(どうやら画像処理の技術を使っているから機械工学らしい)。

  この研究は他に同じような研究をしている人がいないこともあり、分析した結果がどういうことを示しているのか判断に困る。そんな状態で研究論文を書かなければならないこともあり、つらいことも多いが自分が選んだ研究なので頑張っていきたいと思う。

目次へ戻る