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全国学生研修会参加報告

宮城工業高等専門学校専攻科2年 鈴木聡,蜂谷紘之

  研修は三重県で8月18日から20日までの2泊3日で行われた。

  初日は名古屋駅に昼頃に集合し、そこから三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所の飛島工場を訪れた。飛島工場ではロケットの燃料タンクや航空機の組み立てなど、普通見られないようなところまで見学することができ貴重な経験ができた。この日の宿は鈴鹿市の国民宿舎の湯ノ山ロッジで、夕食後には委員長校会を行った。委員長の挨拶から始まり、各支部の学生及び先生方の自己紹介、各地域の学生会の活動報告、活動計画やそれに対する意見交換を行い、最後に学生会の広め方についての提案や意見交換を行った。その後はお酒を交わしながらの親睦会も開かれた。そこでは、学生や先生方も交えて楽しく交流を深めることができた。宿舎には温泉もあり、一日の疲れを十分に癒すことができた。

  二日目は三重県亀山市にあるシャープ亀山工場を見学した。亀山工場では主に液晶の生産を行っていて、液晶テレビの生産ラインを見学させてもらった。亀山工場では環境を考えた生産を行っていて、徹底したリサイクルと省エネ、創エネの生産技術ができていて興味深かった。次に三重県久居市の青山高原公園にある風力発電所を見学した。発電所がある笠取山には24機の風車があり、そのうちの4台を久居市で所有し、エネルギー問題や環境の問題に取り組んでいた。風車は高さが75m、羽根の径は50.5mあり近くまで行って見ると、その大きさに驚かされた。二日目は国民宿舎の紫峰閣に宿泊した。近くに川が流れていたりと、眺めは最高によかった。しかし冷房は設置されておらず、東北地区から参加した私たちにとっては暑さが最大の敵となり、眠りにつくことが大変だった。

  最終日は伊勢神宮を参拝した。伊勢神宮は「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれているが、単に「神宮」というのが正式な名称である。

  神宮とは、伊勢の宇治の五十鈴川上にご鎮座の皇大神宮(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)と、伊勢の山田の原にご鎮座の豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)の総称で、古くは伊勢太神宮(いせのおおみかみのみや)ともいう。

  まず駐車場から宇治橋を渡り、五十鈴川と御手洗場を経由して手水舎で身を清め、林道を長いこと歩いてやっとの思いで正宮へとたどり着き、二千年昔と変わらない姿を拝することができた。正宮には厳粛な空気が張り詰めていた。

  参拝を終えてからは昼食までの時間、おはらい町を散策した。有名な伊勢のあかふく氷を食べた。氷に抹茶のシロップがかけられていて、氷の中には赤福が入っているといったものでとても美味しかった。一通り散策したあとは、全員でそろって昼食をとり、日本宇治山田駅で解散した。

  二泊三日の短い間だったが、各支部の学生や先生方と仲良くさせていただいたり、貴重な場所の見学も多々体験でき、有意義な学生研修会だった。

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