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研究室紹介

弘前大学大学院 理工学研究科

知能機械システム工学専攻2年 下町 崇矩

  機械設計学講座に属する柳岡研究室では,さまざまな流体現象に関する数値シミュレーションを行っています.伝熱や物質輸送を含めた流体の流れを解析し,実験では得られない詳細な現象を捉え,解明することを目的として研究を行っています.

現在は以下のようなテーマに関する研究を行っています.
○乱流に関する研究:
はく離と再付着を伴う流れはさまざまな流体機械や熱交換器などに見られ,性能・効率の低下や振動・騒音の原因となります.一方,流れ場の強い混合作用により伝熱性能が向上するため,積極的にはく離流れが利用されています.このようなはく離流れの特徴を明らかにすることは工学的に重要であるため,乱流モデルを用いた三次元数値シミュレーションを行っています
○混相流に関する研究:
近年の環境・エネルギー問題のため自動車や航空機の燃焼器内の噴霧・燃焼特性の解明が重要となっています.特に燃料の微粒化特性を明らかにするため,ノズルから噴出する液体の微粒化メカニズムの解明とその噴霧特性の数値予測の向上を目的とした研究を行っています.
○生体・バイオに関する研究:
食生活の欧米化により血中のコレステロールが増加し,動脈硬化を発症する人が増えています.動脈硬化の進展により発生する血管狭さくは血行障害引き起こし,動脈硬化性疾患の原因となります.このような血管狭さくの出現・成長機構やそれに伴う血流の乱れ特性を解明するため,病的血管内の三次元数値解析を行っています.
 また,微生物による対流現象に関する研究も行っています.


突起物まわりの流れの解析結果 収縮率75%狭さく血管内の血流の様子

知能機械システム工学専攻ではご紹介した以外にも様々な研究を行っておりますので,興味を持たれた方は,是非一度こちらのHPもご覧ください.

http://www.mech.hirosaki-u.ac.jp
弘前大学理工学部知能機械システム工学科

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