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「倶楽部 麻沙美」

一関工業高等専門学校 機械工学科5年  伊藤 淳吉


  毎日の授業や実験,課題やレポート,テスト期間とその直前までの徹夜の日々.そんな環境の下で勉学に励む我々にとって「文化祭」は最高に楽しいイベントの一つだと私は思っています.
  今年は11月に行われた文化祭(通称 高専祭).学科企画や文化部の企画に加え自主企画の模擬店も多く,この期間は一般のお客さんと生徒の活気で構内はとてもにぎわいます.そんな数多い模擬店の中でも,我が一関高専の文化祭では毎年話題となる自主企画があることをご存知でしょうか.企画名「倶楽部 麻沙美」(くらぶ まさみ),その歴史は定かではありませんが少なくとも15年以上は続いているらしく,今や一関高専の文化祭といえば「麻沙美」というお客さんも少なくありません.そんな毎年大ブレイクの「倶楽部 麻沙美」.企画者名は「オカマ同盟」・・・キモイ・・・そう思う人がほとんどでしょう.確かにキモイ.企画者のほとんどが運動部♂で,履きなれないミニスカートやルーズソックス,着慣れないナース服やチャイナドレス,チアガールの衣装etcそれぞれ好みのコスチュームを身にまといます.それでもメイクを本格的にやってもらい,髪もセットし出来上がった時の新たな自分を見たときは,正に「美」の一言だといいます.長い付き合いだったすね毛ともこのときだけはお別れです.内容は喫茶店っぽく,お客さんのいるテーブルに店員が付いて接客するというのが特徴です.オカマ達はもちろん皆,自分に自信をもっています.ますますキモイ.がしかし!キモイ×2と周りから言われながらもお店に足を運ぶ人は年々増えています.噂で聞いたから,面白そうだったから,去年も来て楽しかったからなど来店の動機は様々.お客さんの層も中学生,高校生を中心に子供連れのお母さんやおじいちゃんおばあちゃんまで幅広いです.毎年来る常連客もできるほど.事実,私も一年生の時からこの企画に参加していますが,この魅力は実際にやってみないと分からないです.お店のレイアウトとメニューを考え,衣装を集め,化粧してくれる人を探し,女装をし,冷たい視線を浴び,子供達からキモイと言われ,皆で一つのことを達成する,そんな魅惑の企画「倶楽部 麻沙美」.みなさんもたくましいオカマ達と,楽しい時間を過ごしてみてはいかがですか?興味のある方は是非,一関高専の文化祭にいらしてください.
  写真は平成18年度の麻沙美メンバーです.・・・ちなみに「麻沙美」という名前の由来をよく聞かれますが,今もなお確信的な答えは見つかっていないようです.