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機械学会主催の見学会に参加して

日本大学大学院

工学研究科機械工学専攻 1年 緑川 誠

  私が,機械学会が主催する見学会に初めて参加したのは学部2年生のときで,それ以降何回か日本機械学会の主催する見学会に参加している.ここでは,その中で印象的だったものについて書きたいと思う.まず,初めて参加した見学会では,愛知県の自動車工場でその頃話題になっていた,新型ハイブリッドカーの生産ラインを見学した.単に自動車工場を見学するのであれば,一般の人でも自動車メーカーに申し込めば見学が可能であるが,学会行事として見学するメリットは,その見学会に講演が付くことにある.このときの講演では,新型ハイブリッドカーのパワートレイン技術について聞くことができ,単に自動車を作るところを見るだけにとどまらず,メカニズムについても理解することができ,深い知識を得ることができた.
  次に印象的だったのは,学部3年生の時に学生向け見学会として自動車技術開発拠点の見学をしたことである.この見学会では,自動車の衝突試験設備とドライビングシミュレーターを見ることができた.特にドライビングシミュレーターは,かなり本格的なもので,実在する道路の走行を模擬したり,車の加速・減速・旋回に合わせて,前後左右にシミュレーターが傾いたりするもので安全な自動車開発の一端を知ることができた.また,講演会では,始めに見学した会社の概要や採用情報などを人事部から伺うことができ,現在行っている就職活動の参考になっている.その後,その会社で商品開発の責任者をしていた人からなぜ自動車の開発に熱意を持って取り組むことができるかについて,普段の授業では味わえない感動的なお話を聞くことができました.我々,東北支部の学生にとって,関東や東海地方に見学会のために出て行くのはなかなか大変な部分もありますが,このように,見学会に参加することで,普段の授業で得られない知識や感動を得ることができますので,是非参加されることをお勧めします.

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