目次へ戻る   

「英吉利のすばらしさ」

秋田大学

工学資源学部 機械工学科 4年次 内藤 学志

  私は今年の夏休みにイギリスに行ってきました。4年生で本来なら師走のごとく忙しい時期を、研究室の寛大な先生の許しを得て1ヶ月間あちらで準ホームステイをしました。
  さてさて、英語ができない私だけではとてもそのような大胆な計画は思いつかず、帰国子女の友人の発案でぶらり二人旅です。私の初の海外旅行となりました。12時間かけて降り立った空港には外国の方だらけで、入国手続きだけで心臓バクバクでしたが、そこから2時間ほどかけてお世話になるおばあさんのお宅に到着しました。このおばあさんは、今は一人暮らしですが歯はほとんど自前のもの、ホンダのマニュアル仕様のフィットを5千回転までふかせる元気いっぱいの80歳で、とっても優しい人でした。ご自宅よりも大きな庭で紅茶を一緒にいただきながら、わたしの単語の羅列と言ってもいい英語でのコミュニケーションに嫌な顔一つせず付き合っていただきました。年寄り扱いすると怒るのもご愛嬌です。そのお宅での生活だけでも新鮮なことはたくさんありましたが、せっかくだからとたくさんの観光をしてきました。ロンドンブリッジに始まりケンブリッジ大学、自然史博物館、グリニッジ、バッキンガム、湖水地方等々をときにはB&B(日本の民宿のようなもの)に泊まりながら見学、体験してきました。それらを通じて思うことは、イギリスには自然を楽しむ文化があると言うことです。どこもかしこも町並みが綺麗で、基本的な観光手段が徒歩だった私を飽きさせませんでした。一日中芝生の上で寝転がっていたい気持ちにさせる国です。あと、イギリスの皆さんはお店などのドアを後ろからくる人のために持っていてあげるのは当たり前らしいです。そのドアを通った人も笑顔でThank you! が当たり前。某CMは本当だったのですね。実際に私が女性にドアを開けて道を譲ると「ドアマンがあなたの仕事でもないのに親切な方ね。ありがとう。」と言ってもらいました。きっと言っていたはずです。こんな日本ではできないような小さなふれ合いもイギリスにはあふれていました。トイレでたまたま隣り合った8歳ぐらいの男の子グループに興味津々に覗き込まれる体験もなかなか出来ないかと思います。海外で行きたい国や、そこに行って何を体験し感じるかは人それぞれですが、私は今回イギリス旅行に行って良かったと思います。とても楽しく有意義な1ヶ月を過ごせました。次も機会があれば是非行きたいものです。




目次へ戻る