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毎朝の通学

八戸工業高等専門学校

機械・電気システム工学専攻 2年 小笠原 祥太

  工業高校からこの八戸高専へと編入してきて早4年。さらに、高校時代からも数えると通算7年もの間、毎日電車で通学をしてきた。高校時代は朝一番の電車に乗るために朝6時前には起き、準備をしていた。はじめは毎日毎日眠い目をこすりながら起きるのがおっくうであったが、そのおかげで、今となっては朝早く起きるのも特に苦ではなく、人間“慣れ”というものは恐ろしいということを身をもって実感している。
  また、高専に編入してからは電車を1本遅らせても間に合うため、朝起きる時間は30分程度遅くても良くなったのが、高専に編入した当初の喜びの一つであった。しかし、八戸高専は小高い丘?の上にあり、また、駅から歩けば30分程度かかるため、私自身は駅に自転車を置き、毎日自転車で通学をしていた。しかし、これがキツイ。まず、八戸は風が非常に強く、橋の上を走っているとグラグラしてしまうほどの強風がよく吹いている。さらに、最後にして最大の難所である坂である。先ほども言ったとおり、八戸高専は高い所にあるため、坂を登らなければならない。編入当初は、坂の1/3程度しか登ることができず、さらに、足が棒のようになっていたが、これも、今となっては足に筋肉もつき、坂を登りきることができるようになった。
  これらの通学を通して学んだといえば少し大袈裟ではあるが、人間というものははじめは辛くてもそれを毎日やることによって少しずつではあにせよ、克服することのできる生き物だと思うので、私自身もこのような経験を生かして、これからもまた頑張っていけるのだと思います。

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