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ピンチはチャンス

日本大学大学院

工学研究科機械工学専攻 修士2年 荒井 敦

  この原稿を書いているのが2009年1月13日.最近のニュースは毎日のように米国発の金融不安による世界的な大不況を報道している.100年に1度といわれる不況とは言っても,たかが24年しか生きていない私にとってはその深刻さがイマイチ実感できていないが,今年の春から自動車メーカーに就職する私に最近になってまわりの人々が大丈夫?と心配してくれれば心配してくれるほど,なんとなく現状の深刻さを実感するようになってきた今日この頃である.
  しかしながら,私はニュースやまわりの人々が心配しているほど今の状況を深刻に考えていない.むしろ己を見つめ直すよい機会なのではないかとすら感じる.社会の景気が冷えきってしまっている今だからこそ現状を見つめ直し,企業においては少しでも効率を上げる工夫をして,無駄なものを排除する良い機会である.また,モノづくりの立場から考えても,いくら不況でも絶対的にいいモノというのはやはり売れると思う.従って,モノを作る立場にいる人は現在における社会のニーズとは何なのかを改めてじっくり考える良い機会になると思うし,それを理解し,実現することができればきっとこの不況も乗り切ることができると思うからである.つまりピンチの中にもチャンスはたくさん転がっていると私は考える.今年の春から社会にでてもこの志を忘れず,実際にピンチをチャンスに変えられるような男になりたい.

P.S,この原稿を書き終わったらすぐに,私は中断していた修士論文の執筆に取り掛かる.研究室内の原稿提出期限が3日後に迫っているにもかかわらず,未だ緒言がようやく書き終わったという段階であるからである.この大ピンチは自分をまた一つ成長させるチャンスと自分に必死に言い聞かせて頑張っていきたい.

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