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研究室で学ぶこと

秋田大学大学院

工学資源学研究科 機械工学専攻 1年 大津 里実

  私の所属する研究室は、機械工学科内で噂が立つほどある意味有名な研究室です。朝、昼、夜、夜中と一日中研究室の電気が消えない不夜城と呼ばれているとか、徹夜なんて当たり前、研究が忙しくてバイトやサークルに行けない、長谷川研究室所属というと周りから変な目で見られるなど、さまざまな噂が飛び交っています。おそらく、ほとんどの人が避けたい研究室らしいです。しかし私は入学したときから長谷川研究室と決めていました。たぶん、変なのでしょう。そして私の周りにも同じような変な仲間がいます。この間は、明け方の3時だというのに、研究室にはほとんどのメンバーがいました。みんな常に何かに追われています。また研究室には偉大な先輩方が数多くいらっしゃいます。皆さんとても立派な方ばかりです。就職した先輩がおっしゃっていました。「社会に出てから思うけど、この研究室に比べればみんな天国だよ」と。皮肉に聞こえるかも知れませんが、私は気がつきました。先輩はどんな困難にぶつかっても、決して諦めずに最後まで努力することを研究室での取り組みの中で学んだのだと思います。長谷川研究室では努力しない者は誰も助けてはくれません。社会の荒波にもまれたとき、ここで学んだことがしっかりと身についているからこそちゃんと立っていられるのではないでしょうか。私も今は辛くても、自分を強く成長させてくれる研究室で学び、立派な先輩になっていたいです。
  そんな研究室で女性は私一人です。紅一点の存在なのですが、一切ちやほやしてくれません。なぜなのでしょう。たぶん私の机の上が、研究室一汚いからでしょう。もっとやさしくしてくれてもいいと思います。今年の4年生は女の子が一人入ってきます。負けないようにがんばります。



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