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大学生活で得たもの

弘前大学

理工学部 知能機械工学科4年 小笠原 愛斗

  大学生活の4年間で私にとって貴重だったと思うことは,研究に取り組むことで生じた大きな意識変化と,大学生活での大切な出会いです.
  私の中の大きな意識変化とは,卒業研究に取り組む前までは,実験の方向性・実験方法は指示されて結果を出し,データをまとめて卒論を書けばいいと考えていました.しかし実際に研究に取り組み始めると,基本的には自分の意思で行動し指導教員のアドバイスの下に,方向性・実験方法を自ら決定しなければなりませんでした.実験装置を作製するにあたって旋盤などの加工装置をほとんど使用したことがなかったので,指導教員に1から習い,初めて実際に自らの手を使って金属を加工できたことは,今後の自分の職種では活かされないかもしれませんが貴重な,楽しい経験ができたと思います.また自分の実験結果と類似した他者の文献と比較し,自分の結果が正しい傾向にあるのか,もしくは傾向に反しているのか,それとも装置上・周囲の環境などによる誤差であるのか等の判断を自らしなければなりません.その判断を誤って研究を進めてしまうと,後々誤った判断のところまで逆戻りしなければなりません.そうならないように研究室には毎週,進捗報告会が設けられており,そこで皆と議論することで自分の研究の方向性を確認・修正できるのでとてもありがたかったと思います.
  1年間と短いですが,爆風による消火を微小爆薬を用いて行おうとする研究に取り組んできて,初め自分がいかに安易な考えで研究に取り組もうとしていたのか,今までのように与えられたものをこなすだけではいけないということを実感させられました.
  次に私の大学での大切な出会いとは,お酒を飲みながら馬鹿みたいに楽しんだ想い出や車で自由に旅した想い出などたくさんの想い出を私にくれた人々との出会いです.特に同じ学科の人達は小中高と違って社会に出たときに似たような職種に就く人が多く,この先,彼らの仕事の話を聞くことで新しい発見があったり,お互い困ったときに助け合える一生の友達となると思います.
  あっという間の4年間でしたがとても充実した貴重な経験・想い出をこれからも忘れずに大切にしていこうと思います.

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