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「時間」

弘前大学

理工学部 知能機械工学科4年 村下 卓美

  私が弘前大学に入学して4年がたちました.3年生までは講義と遊び(主に野球)の繰り返しでした.そして,4年生になって研究室に配属され,シャボン玉を用いた火災消火法の実験,研究をし始めました.普通高校出身の私は小学校,中学校でボール盤や電動のこぎりを少し使用した程度で,研究や実験ができるか不安でいっぱいでした.しかし,先輩に教えてもらいながら,いろいろな実験装置を使用し徐々に不安が取り除かれていきました.
  そして,熱流体分野の研究室の雰囲気にも慣れ,研究を進めていく中,ふと自分の中で一日が過ぎるのが早いと感じてきました.さらには一週間がもう終わっている,一ヶ月が過ぎてしまった,と時間の過ぎる早さに驚いていました.今でもその感じが続いています.3年生の時はそこまで感じておらず,4年生になっていきなり加速したと感じます.
  
  消火剤をシャボン玉のようなカプセルに充填することで火災を効率的に消火することを目的にした私の研究は,私が大学院へ進学するため後2年続きます.この先の2年間は今感じている時間の過ぎる早さが,より格段に早くなるでしょう.この2年をどう有効に使えるか,どう有意義に過ごせるかで今後の私の将来が決まるでしょう.そのため,今できることを精一杯おこない,悔いの残らない生活をしていきたいと思います.
  このような思いを抱いたのは,時間と労力をいとわず研究を行う先輩のもとで一緒に研究できたことが大きな要因といえます.目標となる先輩を超えられるように,今後の生活を中身の詰まったものにしていきたいと考えています.

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