目次へ戻る   

デザインコンペティション2010 in 八戸に参加して

八戸工業高等専門学校専攻科

機械・電気システム工学専攻1年 中山 啓

  2010年11月13日,14日の二日間,青森県八戸市の八戸市公会堂と八戸市公民館にて「全国高等専門学校デザインコンペティション2010 in 八戸」が開催された.全国高等専門学校デザインコンペティションは通称「デザコン」と呼ばれ,主に土木建築系学科の学生を中心に全高専生が参加するイベントである.生活環境に関連した様々な課題に取り組むことにより,より良い生活空間について考え提案する力を育成し,また,各高専で養い培われた学力,デザイン力の成果を基として作品を作成し競いあう貴重な機会となっている.第7回となる平成22年度は「もったい ない」というテーマの下に八戸高専が主管することとなり,私と他2名は授業の一環でこのデザコンに参加した.
  デザコンは4つの部門に別れており,私たちは「ものづくり部門」に作品を提出することにした.各部門にはそれぞれ部門テーマが設けられており,ものづくり部門のテーマは「日用品のuniversal design」であった.私たち3人ははさみについて改良することを検討し,アイディアを出し合って予選用のポスターを作成した.予選はポスターによる審査で行われた.残念ながら,我々の作品は予選を通過することができなかった.
  幸運なことに,運営の手伝いとして本選を見学することができた.本選に出場した作品はどれも独創的で,設計コンセプトがしっかり設定されていた.私たちの作品は,どちらかというと思いつきであったが,本選に出場した作品は,まず設計コンセプトを設定し,その設計コンセプトを満足するように様々なアイディアを出し合ったのだろうなと容易に想像できるような作品ばかりであった.
  今後技術者としてものづくりに関係していくうえで,「作れそうなものを作る」という消極的な姿勢ではなく,「どんなものを作りたいのか」という積極的な姿勢が大事なのだと感じた.

目次へ戻る