目次へ戻る   

フィンランド記

仙台高等専門学校名取キャンパス

生産システムデザイン工学科1年 氏家 裕貴

  寒い。痛い。

 私は海外インターンとしてヘルシンキで5ヶ月間過ごした。首都であるヘルシンキは北欧フィンランドの 南部に位置しており、気温は-10℃から15℃くらいと聞いていた。やっぱり日本より結構寒いなぁ、とは思っていた。 しかし、寒波が来たときはとても焦った。-25℃。この気温ともなるとを通り越して“痛い”という感覚になる。 指先の感覚は無くなるし、鼻の中は凍るし、ピアスのついた耳は凍りついたようだった。「そんな格好じゃ寒いよ」と フィンランド人の友達によく言われた。

 ちなみに冬になると海が凍る。これには感動した。歩いて渡りたいと思ったけど、それで何度か事故者が出ている そうなので止めておいた。

 ところで、フィンランド人の性格は日本人に似ていると感じた。人見知りなところもあるけど仲良くなると いろいろ話しかけくるし、逆にフランクな人もいて突然話しかけてくる人もいるし、とても楽しい人達に出会った。

 先生や仲良くなった友達もいい人ばかりでいろいろ話したり遊んだりした。ときどき“聞き取る”ことは出来ても、 “話す”ことが出来ず、悔しい思いをした。自分の能力の低さを思い知らされた。


 街並みはほとんどが古い建物でとても趣がある。日本では個々に新しい建物を建てているから統一感といった ものがあまり無いように感じるけど、ヘルシンキでは街全体の雰囲気が統一されていると感じた。 大きいショピングモールでも古風な外観をしているし、学校やレストランも街に馴染んでいる。 日本料理も有名なようで、至る所に日本料理店や寿司バーなるものがたくさんあった。経営者ももちろん 日本人と思いきや中国や韓国の人ばかり。日本料理店に入るときはちょっと注意が必要である。


 今回のインターンで楽しみながら新しい文化をたくさん体験し、また、自分の能力の低さを実感させられ 悔しい思いもした。国際交流をすることで大きく視野を広げる事が出来、これから自分の為になる経験になった。



目次へ戻る