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大学生活で学んだこと

秋田県立大学院

システム科学技術研究科 機械知能システム学専攻 修士1年 高橋 諒

  私は秋田県立大学に入学して5年目になります.入学当初,先輩や両親によく「大学生は自分で時間を 決められる.」ということを言われました.当時の私はこの言葉についてあまり理解できませんでした.確かに 一人暮らしをすることや,好きな講義を選択するなど自分で決定することは増えましたが,結局のところ高校の 延長みたいなものだと考えていたからです.

 しかしながら,この考えは大学3年になって変わりました.この当時,私は卒業に必要な単位もほとんど取り終 わり,一日中家でゴロゴロ,または友達と夜通し麻雀をしたりなど,大人とは思えないほど遊んでいました.今振り 返ってみると,楽しかった半面,時間を無駄に浪費したなと思います.そんな中,研究室の配属が決まりました. 正直,あの遊んでいたころの時間が戻ってこないかと思うほど忙しい日々でした.一方で,自分が最も充実した時 間を過ごしていると感じた時でもありました.私は,この時はじめて「大学生は自分で時間を決められる.」の意 味を理解できました.時間は有限であり,それを良いものにするのも,悪いものにするのも自分次第ということ です.

 研究室に配属されてからの私は研究以外にも多くのことに挑戦しています.1つはアルバイトです.私はある高 原のキャンプ場で働いています.ここを選んだ理由は多くの仕事内容が体験できると考えたためです.例えば,体 育館10個分ぐらいの高原の草刈り,キャンプ場の受付,蜂の巣駆除,毎年ある高原祭りの準備などなど,仕事は毎 日変わります.正直大変ですが,多くの知識を身につけることができ,地域の人たちとの交流も深めることができ ます.

 もうひとつはボランティア活動です.夏は地域の海岸清掃,冬は山で雪まつりのスタッフなどを行っています. そのほかにも研究関係で子供向けの実験教室を行っており幅広い年代の人たちと交流を深めています.

 自分で時間を決められるということは,時には自分自身の甘えも出てしまし,休みがちになってしまいます.し かし,ちょっと頑張ることで,自分の時間は充実したものになり,多くことを学ぶことができます.現在,私は院1 年生ですが,残された1年間も多くのことに挑戦し充実した大学生活を送っていきたいと思います.


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