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NIMSインターンシップに参加して

鶴岡工業高等専門学校 機械電気システム工学専攻 1年

狩野 博司

私はインターシップとして独立行政法人物質・材料研究所(National Institute for Materials Science)NIMSのナノ材料科学環境拠点(Global Research center for Environment and Energy based on Nanomaterials science)GREENにて2週間にわたり,短期RAを体験した.短期RAでは実験見学や多くの方々の研究概要説明のセミナーを聴講した.
セミナーの中で印象的だったのは,拠点マネージャーでもある長井寿さんのセミナーだった.長井さんは金属材料について研究を行っている方であり,セミナーでは金属と経済についての話をして頂いた.金属は一般的に延性の高いものは柔らかく、硬い材料は延性が低い.しかし,必要とされているものはそれらが総合的に高い材料であり,開発もされている.これは今までの常識と矛盾することだ.今あるものに満足し妥協できれば悩みは眠る.しかし,矛盾克服は新しい矛盾を産み悩みは増える.この悩みを解決していくのがエンジニアリングであり,またそれが面白いという内容だった.
私は「考える事」が好きだ.長井さんの話の中であった「悩み」とは,その矛盾を解決するために考えることだ.私の将来自分の好きな「考える事」を生涯続けられる「エンジニアリング」を仕事にするにはどうすればいいか日々考えている.

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