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大学生活を通して

秋田県立大学大学院 機械知能システム学専攻 修士1年

原 裕樹

5年前,秋田県立大学に合格した日のことを今でも覚えています.高校受験であまりいい結果が出せなかった私にとってあの日の合格はとてもうれしいものでした.いろいろな人に結果を報告し,いろいろな言葉を掛けられ,とてもわくわくした気持ちになりながらも不安な気持ちもある.そんな心境でした.
秋田には3月の中旬ごろ,入学手続きで初めて来ました.その日は天気の悪い日で風が強く,とても寒い日でした.自分は4年間大丈夫なのだろうかと,この土地で生活をしていくことに対して不安要素が一つ増えた日でもありました.
4年間だけ.そう思ってスタートした秋田での生活も大学院への進学で5年目となりました.大学での勉強や研究はとても大変ですが,初めての一人暮らし,趣味,アルバイトなどからたくさんのことを学び,さまざまな地域から来た友達や先輩,後輩,いろいろな人との素晴らしい出会いもあり,この時間でたくさんの経験をすることができました.
特にアルバイトからは多くのものを得ることができました.私の場合は研究室の先輩の後任ということで学部の4年生から始めたのですが,また新たに多くの人と関わりを持つことができました.そして仕事をしていくなかではうまくいかないことも多くあり,どうやったらうまくいくのかを考えたり,他の人はどのようにやっていくのかを注意して見てみたり考え方を聞いてみたり,それを参考に自分なりのやり方を考えたりして自分の中にいろいろな考え方を持つことができました.また仕事を重ねていくうちに少しずつ余裕も出てきて次はこうしてみようなど自分の考えたやり方をいろいろ試してみようと思えるようになり,今では楽しみながら仕事をすることができるようになりました.
秋田に来てからしばらくの間,この場所に残りたいという気持ちは全くありませんでしたが,時間が経つにつれてこの土地への思いもいろいろと持つようになりました.残りの学生生活は決して長いものではありませんが,充実した時間を過ごしていきたいと思います.

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