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「タンポポと私」

秋田県立大学大学院

システム科学技術研究科 機械知能システム学専攻 修士1年 佐藤 真紀

この電子コンパスの依頼を受けた時、正直、何を書いたらいいのだろう・・・と思いつかず、提出間際になってやっとのこと、ワードを立ち上げてはみたが、白い画面を見ても、文が出てこないので、ここ1年に撮ったデジカメ写真のフォルダでも開けてみることにしました。
春、タンポポのオンパレード
私は、植物流体力学の研究しております。研究対象にしているタンポポやの花の開閉運動を観察するために、朝、昼、夕方の時間帯にカメラを持ち、キャンパス内の原っぱを駆け巡りました。晴れの日は良いとして、雨風の中、傘と合羽で装備しながら観察するのは中々厳しいものです(秋田の5月はまだ寒い!)。休日には、新入生宿泊研修へ学生支援スタッフ、田植え体験、菜の花まつりのボランティアなどに参加していました。
夏、タンポポと中国
8月は学会に参加。本大学の所在地である由利本荘市で日本実験力学会が開催され、研究発表しました。それと同時に運営支援スタッフも、そして最後には論文執筆。気温30度を超える中、快適な研究室で、春に観察したタンポポの解析データとの格闘の日々でした。9月には中国の清華大学深?研究生院に短期留学。実はインターンシップで東京にも行きました。こうやって見ると、ほとんど家に帰ることがなかったのを思い出しました。留学を終え、家の周りを運転していると新しくコンビニが3店舗も増えていたことに驚いたものです。
秋、タンポポとベトナム
夏にまとめた解析データを発表するため国際学会でベトナムへ。初めて国際学会でした。苦手意識のある英語での発表であったため研究室ではもちろん、車の運転中、仁川空港の搭乗ゲート、滞在ホテル、会場の空き講義室など、空いた時間を最大限に利用し発表練習しました。また,学校祭では、サークルで手作り餃子の店を出店したりしました。
そして、秋から冬へ変わり始める今日この頃は、講義、研究および就職に向けて準備の日々を過ごしております。こうやってしてきたことを1つ、1枚と振り返ってみると、意外に出てくるものです。この1年程で、自分は多くの体験をさせていただきました。実際は写真だけでは物語れない出来事も多々ありました。どの体験にも意味があり、そこから何を感じるか、何を得るかが重要だと思います。今回述べた体験はどれも私一人の力ではなく、指導をしてくださった先生方、研究室の仲間、留学メンバー、サークルの仲間、家族など、私を取り巻くすべての人の協力があってこそ、成し遂げることができたと感じております。この研究や課外活動を通して学んだことすべてを今後の研究、就職活動などに存分に活かしたいです。

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