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寒くて熱い冬

東北大学大学院

石村亮介

毎年,仙台には寒い冬の季節がやってくる.気がつけば仙台で過ごす5回目の冬であるがいまだにこれには慣れないものである.私の地元は年に1回雪が降るかどうかという程度の場所であるため,朝の路面凍結や前日の雪が翌日まで残るといったことが度々ある仙台において,原付で通学する私にとって今でも悩まされる季節である.また雪が降らなくても,毎朝“あと5分”と布団の中での寒さとの戦いは皆さんにもご理解頂けるだろう.
さて,11月になりその寒い冬がやってきたわけだが今年は少し例年とは違う.そう我らが東北楽天イーグルスがリーグ優勝,さらには日本一になったのだ!スポーツとは不思議なもので,自分は応援する立場であっても熱くなれる一面がある.幸運にも友人と見に行ったクライマックスシリーズの試合で,AJの逆転ホームランと田中の華麗な抑えによりCS優勝の瞬間を球場で立ち会うことが出来た.その際の球場の盛り上がりと熱気の凄まじさは今後忘れることはないだろう(かく言う私も,知らない人とハイタッチを交わすほど興奮しその熱気の一員であったのだが).残念ながら,日本一の瞬間を球場で味わうことはできなかったが寒さを忘れるほどの活気と熱気で町中が包まれたことは言うまでもない.野球やスポーツに興味が無い方も研究や日々の生活の息抜きに,ぜひ一度観戦してあの雰囲気を味わってほしいと思う.シーズンが終わったばかりで気が早いかもしれないが,来年もまたこの寒くて熱い冬がやってくることを期待して止まない.

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