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海外研修体験記

八戸工業高等専門学校 機械・電気システム工学専攻(機械系)1年

小山内 達哉

2013年の春、私は八戸高専の専攻科に進学しました。今まで5年間共にすごしてきた友人達の大半と別れ、私は晴れて専攻科生になりました。そして、専攻科1年生にとって最も大きなイベントを挙げるなら海外への短期留学でしょう。先日、フランスから帰国したばかりであり記憶がはっきりしている今このうちに原稿を仕上げようと思います。
フランスでの滞在期間は9月3日から11月17日までの2ヶ月半、長いようで短かったです。派遣先のリールIUT大学に着き、滞在先である寮の手続きを済ませ国際交流室の先生と挨拶を交わし初日を無事に乗り切りました。リールIUT大学には他の高専の学生も留学しており、八戸のほかにも秋田、仙台の学生が留学していました。私たちは出会ってすぐに意気投合しました。1週間の英語研修を終えて、いよいよ専門学科毎の研修が始まりました。機械系の学生は全員CATIAと呼ばれる3次元設計ソフトを使った研修でした。しかしながら、機械の担当の先生は忙しく、私たちはあまり相手にしてもらえませんでした。普段の生活は朝と夜は自炊をし、昼は学校の食堂を利用する。日本での生活サイクルとあまり変わりはない印象でした。旅行には結構行きました。パリにブリュッセル、ノルマンディー地方、クレルモンフェランなど様々な土地に行く機会がありました。日本との違いを挙げるなら土地の利用方法です。例えば、日本は道路に合わせて自然をどうにかし、フランスは自然に合わせて道路を作る。自然との調和が素晴らしい国だと感じました。個人的に残念なのが煙草でした。フランスでは閉じた空間で煙草を吸ってはいけないため、道端に吸殻を捨てていました。
私は皆さんに海外に行くことをお勧めします。今までの自分を振り返る機会と同時に新しい自分になるチャンスだと思ったからです。以前から少し知らない他人に対し引っ込み思案でしたが、留学したことによって今では自然に話しかけたりもできるようになりました。今までの自分と今の自分、違うのはなぜか。それは、海外留学したからだと思います。

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