目次へ戻る   

出会いは成長の種
秋田県立大学大学院システム科学技術研究科 機械知能システム学専攻 修士1年
松村 祐弥

大学に入学してはや5年になります。思い返せば大学に入学してから今まで、私を成長させてくれたのは、常に人との出会いであったように思います。であるからこそ、今回電子コンパスの依頼を受けて真っ先に思い立ったのは、この事についてでした。これまで出会った多くの人たちのことを思い出しながら、感謝の気持ちをここに書き綴りたいと思います。

大学に入学して私は学生寮に入りました。親元を離れ不安でいっぱいの私を支えてくれたのは、寮で出会った仲間、先輩、そして寮母さんです。入寮は入学式より早く、大学生活の最初の出会いであったため、寮を出るまでに彼らと多くの思い出を作ることができました。寮では機械科だけでなく他の学科の人のほうが多く、入学当初は機械科の友達より他学科の友達が多い状況でした。そんな仲間と朝方まで語り合ったのはいい思い出です。そして、寮に帰ればいつも寮母さんがおいしいご飯を作って待っていてくれて、健康面だけでなく精神的にも安心して大学生活を送ることができました。

大学生活にも慣れ、大学2年生からアルバイトを始めました。ここでも多くの人に出会いました。中でも私を支えてくれたのは、私の両親と年齢が変わらないパートの方々です。仕事面だけでなく、「ちゃんとご飯食べている?」などいつも気にかけてくれ、お正月にはおせちをおすそわけしてくれるなど私を我が子のように支えてくれて「秋田のお母さん」のような存在でした。時に厳しく、時にやさしく、「働く」という社会の第一歩を支えてくれました。

そして現在、研究室に配属され新たな学生生活が始まりました。研究室での活動は、研究だけでなく工場見学やスポーツ大会など研究室一丸となって取り組む活動が多く、充実した生活が送れています。特に私にとって大きな経験になったのが、中国での国際学会です。私にとって初めての海外でもあり、また英語での発表であることから、不安しかありませんでした。そのため毎日夜遅くまで研究を重ね、研究の合間に英語の勉強、発表練習を欠かさずに続けた結果、納得できる発表ができました。このような経験ができたのも、多くの御指導、御助言をいただいた先生、いつも温かく見守ってくれる先輩、様々なサポートをしてくれる仲間や後輩のおかげです。私は研究室で出会った人々のことを一生忘れないでしょう。

最後に、私はここに書ききれないほど多くの人に出会い成長してきました。そして社会人となってからも私を成長させてくれる人にたくさん出会うでしょう。そんな出会いを種に私はたくさんの花を咲かせて行きたいです。

目次へ戻る