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クロスバイクとの出会い

秋田工業高等専門学校

生産システム工学専攻 2年 桧森 江靖

 高専の本科から専攻科に進学し、それまで5年間使っていたママチャリからクロスバイクへと買い換えた。とはいえそこまで値の張るような代物ではなく、始めから組みあがった安いクロスバイクである。
クロモリ鋼のフレーム、フロント3速+リア6速の18段変速という、スポーツサイクルとしてはかなり重量のある部類ではあるが、それでもママチャリから買い換えた私にとっては非常にスピードの出るクロスバイクとして重宝している。特に休日など時間のある日にはクロスバイクに乗って市内をツーリングすることが日課となり、サイクリングを楽しむ機会が大いに増えた。
さらに研究ではサイクリングに関連するテーマを扱ってきたため、リカンベントトライクを一から組み立てたり、サイクリング用の部品などを使用した実験装置を製作したりと、サイクリングに関わる知識や技術も少しばかり習得できたと実感している。研究で得たこれらの経験を活かして、自身のクロスバイクを人並み以上に1人で整備できるようになった事も大きな成長である。
また、研究室の先生ら3人で、大潟村で行われたスポーツサイクルの3時間耐久レースにも参加した。さすがに周りには、スポーツサイクルを趣味として極めている人達が集まっていたということもあり、性能や熟練度などあらゆる面で大きな差を見せつけられてしまった。しかしながら、街中を走るのとはまた違ったコースで炎天下に照らされながらいい汗を流したこと、様々なスポーツサイクルを間近で見ながらレースに参加したことは非常に良い刺激となった。
始めは、自宅から高専までの通学手段としてクロスバイクを購入したわけだが、ここまでサイクリングの分野に足を踏み入れるとは思ってもいなかった。スポーツサイクルに関して全くの無知であった自分がスポーツサイクルを趣味とする一歩手前まで踏み込んでしまった以上、これからもサイクリングを楽しみつつ、自分の誇れる趣味へとレベルアップしていけたらと思う。



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