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「大人になること」

日本大学大学院
工学研究科機械工学専攻 修士2年 澤田 卓也

 研究室に配属され,私は多くの経験をさせて頂いた.学会への参加,ボランティア活動や後輩の指導,飲み会の幹事など挙げればきりがない程である.先生はいろいろなことを経験して私に学んで欲しいと言うのだが,全てを通して私に言っていたことは「大人になれ」だった.

成人式を迎えても大人として扱われるだけで,大人になれる訳ではない.結局,大学生は高校を卒業しただけの何も知らない子どもである.だからこそ,研究室では研究して卒業するだけでなく,いろいろなことを経験し大人になることが望まれているのだと思う.身だしなみに気を付け,人とあったら挨拶をし,やるべきことをコツコツと進め,まかされた仕事をこなし,体調管理に気をつける.必要ならやりたいことも我慢する.言葉にすると当たり前のことで,自分では出来ているつもりだったりするのだが,未だに注意や指導される.しかしその度,先生の求めるラインと自分のラインの違いに気付き修正できる.社会に出たらそうはいかないだろう.学生のうちに経験できてよかったと思う.

私が修了するまであと5ヶ月,研究室に配属された時よりは立派になったと我ながら思う.ここまで育てて下さった親と先生方には心から感謝している.




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