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落ち葉と雪」
岩手大学院 工学研究科 機械システム工学専攻 博士前期課程1年 角舘薫哉

機関紙「電子コンパス」への執筆の依頼があったのが10月27日のことだった.執筆の期間としては2週間と少しばかり用意されたわけで,この間,なにを書こうか考えながら生活することとなった.
最近は,流体の研究室に在籍させて頂いているおかげか,流体関係の事柄が目に留まる.この季節になると,大学構内の木々から大量に葉が落ち,宙を舞う.そして岩手山から吹き降ろしてくる冷たい風が落ち葉を何処へともなく運んでゆく.構内は建物が多いせいか,吹き溜まりが多い.掃除をしても掃除をしても同じ場所に落ち葉が集まってくるのが印象的だ.そして冬になれば落ち葉の代わりに雪が空を舞い,複雑な流れが見えるようになってくる.落ち葉が溜まっていた場所には代わりに雪が溜まり,降り積もる雪の挙動を温かい室内から眺めていると時間の経つのも忘れてしまう.
蛍の光窓の雪という言葉があるが,窓の外の落ち葉や雪ばかり追っていても研究はさっぱり進まない.
休憩は終わり.蛍雪の功成って成果が得られるよう,また励んでいこう.

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